“輜重”の読み方と例文
読み方割合
しちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
故に荷を負うの巧馬にまさる。古ギリシアまた殊にローマ人、これを車に牽かせ荷を負わすに用いたが、近世大いに輜重しちょうの方に使わる。
関羽は千五百をひきいて予山にひそみ、敵軍の通過、半ばなるとき、後陣を討って、敵の輜重しちょうを襲い、火をかけて焚殺ふんさつせられよ。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
確かに無理とは思われたが、輜重しちょうの役などに当てられるよりは、むしろおのれのために身命を惜しまぬ部下五千とともに危うきをおかすほうを選びたかったのである。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)