“かばり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蚊針42.9%
蚊鉤28.6%
紙張14.3%
蚊鈎14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぼくは、朝夕手もとの暗い時分に、蚊針かばりの瀬釣りをして、日中は餌釣りと決めていたが、武蔵嵐山小川町あたりでは、アユの解禁近くなると蚊針を禁止していた。
江戸前の釣り (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)
この面倒な法は加州かしゅうやなんぞのような国に行くと、あゆを釣るのに蚊鉤かばりなど使って釣る、その時蚊鉤がうまく水の上に落ちなければまずいんで、糸が先に落ちてあとから蚊鉤が落ちてはいけない
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
春になれば、並木の緋桜が婀娜あだっぽい花を咲かす五十間道路のとっつきから仲之町の方へ五六軒、麻の暖簾のれんも風雅な引手茶屋、紙張かばり行燈には、薄墨で
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
海へ行けばこち、鯛、鱸、カイヅと定めて、鮎なら友釣りでやるか、どぶ釣りでやるか、蚊鈎かばりは何を主として用ふるか、或は自分で作るか、カイヅの仕掛けは、餌は、場所はと
夏と魚 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)