“かくかう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
格好41.7%
恰好16.7%
格恰16.7%
各港8.3%
格合8.3%
格構8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
埠頭は五階が同じ格好かくかうの屋根を揃へて一線にならんだのを遠望すると、大きな灰色の下駄はこを並べた様に醜かつたが、近づいて見ると其れ程不快な色でも無かつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
そのあし恰好かくかうわるさといつたらない。うつくしい、金魚きんぎよおよいでる尾鰭をひれ姿すがたや、ぴら/\と水銀色すゐぎんいろかゞやかしてねてあがるあゆなんぞの立派りつぱさには全然まるでくらべものになるのぢやあない。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
斜に構へて長柄の片手ハンマを振つてゐる意気な格恰かくかうを多く見て、さうした仕事を好きになつたのであつた。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
また大佐たいさ電光艇でんくわうていとも世界せかい各港かくかうめぐり、一度ひとたび北亞米利加きたアメリカ沿岸えんがんいたつたならば、晩香坡ヴワンクーバー南街公園サウサルンストレートパークおいて、もしくば黄金門ゴルデンゲートひかりかゞや桑港サンフランシスコ廣野ひろばおいて——何處いづくにてもよし
ほん煙筒えんとうに四ほんマストすこぶ巨大きよだいふねである、此度このたび支那シナおよ日本につぽん各港かくかうむかつての航海こうかいには、おびたゞしき鐵材てつざいと、黄金わうごん眞珠等しんじゆなどすくなからざる貴重品きちやうひん搭載たうさいしてさうで、その船脚ふなあし餘程よほどふかしづんでえた。
なにか、自分じぶん天守てんしゆ主人あるじから、手間賃てまちん前借まへがりをしてつて、かりかへ羽目はめを、投遣なげやりに怠惰なまけり、格合かくかうをりから、わかいものをあふつて、身代みがはりにはたらかせやうかもはかられぬ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さういふ時にかういふ格構かくかうでヒゲをかうしてゆかにさはつて歩いて鼠のさうな所をさがすのです