格好かくかう)” の例文
青仮面あをめんが出て来て、溺死いっぷかっぷする時のやうな格好かくかうで一生懸命跳ね廻ります。子供らが泣き出しました。達二は笑ひました。
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
埠頭は五階が同じ格好かくかうの屋根を揃へて一線にならんだのを遠望すると、大きな灰色の下駄はこを並べた様に醜かつたが、近づいて見ると其れ程不快な色でも無かつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
あいちやんはいくらもあるかないうちに、三月兎ぐわつうさぎいへえるところました、それはみゝのやうな格好かくかうをした煙突えんとつもあれば、毛皮葺けがはぶきの屋根やねまである整然ちやんとしたうちちがひありませんでした。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
格好かくかううでも、ひさいすればいんだ」と、うんとちかられてみゝまであかくした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
とうさん 火星の人げんはどんな格好かくかうをしてゐるでせうね
あいちやんは不器用ぶきようつきで赤子あかごりました、それはめう格好かくかうをしたちひさな動物どうぶつで、れがいてるまゝに其腕そのうであしみんそとすと、『恰度ちやうど海盤車ひとでのやうだ』とあいちやんはおもひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
マスクつてんな格好かくかうのものね