郵便ゆうびん)” の例文
そして、ゆきもってみちのついていないときには、郵便ゆうびんやまがれまいとおもって、むらのおけまでていってつこともありました。
夜の進軍らっぱ (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、月々きまつてもらふお小つかひをすこしづゝ郵便ゆうびんちよ金にしはじめ、いつも母がくれるお中げんお歳の金も今までのやうに無駄むたには使つかはないことにした。
かくてまた一週間しゅうかんぎ、ついにミハイル、アウエリヤヌイチととも郵便ゆうびん旅馬車たびばしゃ打乗うちのり、ちか鉄道てつどうのステーションをして、旅行りょこうにと出掛でかけたのである。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
しかるに今月こんげつ初旬はじめ本國ほんごくからとゞいた郵便ゆうびんによると、つま令兄あになる松島海軍大佐まつしまかいぐんたいさは、かね帝國軍艦高雄ていこくぐんかんたかを艦長かんちやうであつたが、近頃ちかごろ病氣びやうきめに待命中たいめいちゆうよし勿論もちろん危篤きとくといふほど病氣びやうきではあるまいが
雪で、今日は新聞がぬ。朝は乳屋ちちや、午後は七十近い郵便ゆうびん配達はいたつじいさんが来たばかり。明日あす餅搗もちつきを頼んだので、隣の主人あるじ糯米もちごめを取りに来た。其ついでに、かし立ての甘藷さつまいもを二本鶴子にれた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
やまなかむらです。ゆきふかもったときは、郵便ゆうびんもなかなかこられないようなところでした。
夜の進軍らっぱ (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうしてそのかんがえはただ一瞬間しゅんかんにしてえた。昨日きのうんだ書中しょちゅううつくしい鹿しかむれが、自分じぶんそばとおってったようにかれにはえた。こんどは農婦ひゃくしょうおんな書留かきとめ郵便ゆうびんって、それを自分じぶん突出つきだした。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
郵便ゆうびん。」といって、息子むすこからきた新聞しんぶん手渡てわたすとまた、せっせときたみちむらほうへもどっていくのでした。そのとしごろは、ちょうど良吉りょうきちおなじくらいの少年しょうねんでありました。
母の心 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると、しばらくめで、郵便ゆうびんってきた少年しょうねん
母の心 (新字新仮名) / 小川未明(著)