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逃去
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にげさ
ふりがな文庫
“
逃去
(
にげさ
)” の例文
さてある日用ありて二里ばかりの所へゆきたる
留守
(
るす
)
、
隣家
(
りんか
)
の者
過
(
あやまち
)
て火を
出
(
いだ
)
したちまち
軒
(
のき
)
にうつりければ、弥左ヱ門が
妻
(
つま
)
二人
(
ふたり
)
の
小児
(
こども
)
をつれて
逃去
(
にげさ
)
り、
命
(
いのち
)
一ツを
助
(
たすか
)
りたるのみ
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
チッバルトは
其儘
(
そのまゝ
)
一
旦
(
たん
)
逃去
(
にげさ
)
りましたが、やがて
又
(
また
)
取
(
と
)
って
返
(
かへ
)
すを、
今
(
いま
)
や
復讐
(
ふくしう
)
の
念
(
ねん
)
に
滿
(
み
)
ちたるロミオが
見
(
み
)
るよりも、
電光
(
でんくわう
)
の
如
(
ごと
)
く
切
(
き
)
ってかゝり、
引分
(
ひきわ
)
けまする
間
(
ひま
)
さへもござらぬうちに
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
初
(
はじめ
)
の
間
(
あひだ
)
は
矢張
(
やはり
)
昨日
(
きのふ
)
と
同
(
おなじ
)
く、
數百頭
(
すうひやくとう
)
の
猛獸
(
まうじう
)
は
隊
(
たい
)
をなして、
鐵車
(
てつしや
)
の
前後
(
ぜんご
)
に
隨
(
したが
)
つて
追撃
(
ついげき
)
して
來
(
き
)
たが、
其中
(
そのうち
)
には
疲勞
(
つかれ
)
のために
逃去
(
にげさ
)
つたのもあらう、また
吾等
(
われら
)
が
絶
(
た
)
えず
發射
(
はつしや
)
する
彈丸
(
だんぐわん
)
のために
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
お屋敷に対しては忠義を尽したい心得、拙者がお屋敷を
逃去
(
にげさ
)
る時に……手に
入
(
い
)
りました一封の密書、それを御覧に入れますから、少々お控えを願います、決して逃隠れは致しません
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
氣も付ず
跡
(
あと
)
晦
(
くら
)
まして
逃去
(
にげさ
)
りけり其
隙
(
ひま
)
に船は向うへ着しかば白妙は急ぎ船より上りて柴屋寺へ馳來り安五郎に
逢
(
あひ
)
今何者か追來たり斯々なりと物語り何分此所は危ふしと云にぞ安五郎も打驚き然らば早々
落延
(
おちのび
)
んと白妙の手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
犬は
逸散
(
いつさん
)
に
逃去
(
にげさ
)
りぬ。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
さてある日用ありて二里ばかりの所へゆきたる
留守
(
るす
)
、
隣家
(
りんか
)
の者
過
(
あやまち
)
て火を
出
(
いだ
)
したちまち
軒
(
のき
)
にうつりければ、弥左ヱ門が
妻
(
つま
)
二人
(
ふたり
)
の
小児
(
こども
)
をつれて
逃去
(
にげさ
)
り、
命
(
いのち
)
一ツを
助
(
たすか
)
りたるのみ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
チッバルトは
突殺
(
つきころ
)
され、
倒
(
たふ
)
るゝ
途端
(
とたん
)
に
身
(
み
)
を
飜
(
ひるがへ
)
し、ロミオは
逃去
(
にげさ
)
ってござりまする。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
丁度
(
ちやうど
)
此時
(
このとき
)
、
一度
(
いちど
)
逃去
(
にげさ
)
つたる
猛獸
(
まうじう
)
は、
再
(
ふたゝ
)
び
其處此處
(
そここゝ
)
の
森林
(
もり
)
から
現
(
あら
)
はれて
來
(
き
)
たが、つる/\と
空中
(
くうちう
)
に、
昇
(
のぼ
)
つて
行
(
ゆ
)
く
吾等
(
われら
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
て、
一種
(
いつしゆ
)
異樣
(
ゐやう
)
に
咆哮
(
ほうかう
)
した。
遂
(
つひ
)
に、
吾等
(
われら
)
五人
(
ごにん
)
は
安全
(
あんぜん
)
に、
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
へ
達
(
たつ
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
北高和尚はすこしも
惧
(
おそ
)
るゝいろなく口に
咒文
(
じゆもん
)
を
唱
(
となへ
)
大声
(
たいせい
)
一喝
(
いつかつ
)
し、
鉄如意
(
てつによい
)
を
挙
(
あげ
)
て飛つく大猫の
頭
(
かしら
)
をうち玉ひしに、かしらや
破
(
やぶ
)
れけん血ほどはしりて
衣
(
ころも
)
をけがし、
妖怪
(
えうくわい
)
は
立地
(
たちどころ
)
に
逃去
(
にげさ
)
りければ
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
北高和尚はすこしも
惧
(
おそ
)
るゝいろなく口に
咒文
(
じゆもん
)
を
唱
(
となへ
)
大声
(
たいせい
)
一喝
(
いつかつ
)
し、
鉄如意
(
てつによい
)
を
挙
(
あげ
)
て飛つく大猫の
頭
(
かしら
)
をうち玉ひしに、かしらや
破
(
やぶ
)
れけん血ほどはしりて
衣
(
ころも
)
をけがし、
妖怪
(
えうくわい
)
は
立地
(
たちどころ
)
に
逃去
(
にげさ
)
りければ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
やがて娘の母
皈
(
かへ
)
り来りおはたやに娘のをらぬを見ていぶかり、しきりにその名をよびければ、かの木小屋にきゝつけて
遽驚
(
あはておどろ
)
き男は
逃去
(
にげさ
)
り、娘は
心
(
こころ
)
顛倒
(
てんだう
)
して
身
(
み
)
を
穢
(
けがし
)
たるも
打忘
(
うちわす
)
れおはたやにかけ入り
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
逃
常用漢字
中学
部首:⾡
9画
去
常用漢字
小3
部首:⼛
5画
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逃去申候