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聯想
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れんさう
ふりがな文庫
“
聯想
(
れんさう
)” の例文
なぜなら、そのなかに
使用
(
つか
)
はれた「もくろみ」といふ言葉が、彼等の間では
軈
(
やが
)
て直ちに『失敗』といふことを
聯想
(
れんさう
)
させるものであつたから。
新らしき祖先
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
私
(
わたくし
)
は
端
(
はし
)
なくも、
昨夜
(
ゆふべ
)
ローマ
府
(
ふ
)
からの
滊車
(
きしや
)
の
中
(
なか
)
で
讀
(
よ
)
んだ『
小公子
(
リツトルロー、トフオントルローイ
)
』といふ
小説
(
せうせつ
)
中
(
ちう
)
の、あの
愛
(
あい
)
らしい/\
小主人公
(
せうしゆじんこう
)
を
聯想
(
れんさう
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
で、滝田が来たといふと、直ぐ風呂敷包を
聯想
(
れんさう
)
し、今度は何を持つて来て呉れたらうと、つい好奇心が動くやうになつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
彼
(
かれ
)
は
小
(
ちひ
)
さな
怪我人
(
けがにん
)
から
聯想
(
れんさう
)
して
此
(
こ
)
れも
毎日
(
まいにち
)
庭
(
には
)
の
木
(
き
)
を
覘
(
ねら
)
つて
居
(
ゐ
)
る
與吉
(
よきち
)
を
憂
(
うれ
)
へ
出
(
だ
)
した。
彼
(
かれ
)
は
脚力
(
きやくりよく
)
の
及
(
およ
)
ぶ
限
(
かぎ
)
り
歸途
(
きと
)
を
急
(
いそ
)
いだ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ゴルキイの小説によく出てくる
露西亞
(
ロシア
)
の
草原
(
ステッペ
)
を
聯想
(
れんさう
)
させるやうな、
荒涼
(
くわうりやう
)
とした原の中に工場と、工場
附屬
(
ふぞく
)
の住宅と、貧しげな商家農家の百軒あまりがまばらに立ち並び
処女作の思い出
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
▼ もっと見る
木蔭には野生の
雛罌粟
(
ひなげし
)
其他
(
そのた
)
の草花が
丈
(
たけ
)
高く
咲
(
さき
)
乱れて、山鳩の
群
(
むれ
)
が馬蹄の音にも驚かずに
下
(
お
)
りて居る。フツクと云ふ家は何となく東京の王子の
扇屋
(
あふぎや
)
を
聯想
(
れんさう
)
させる田舎の
料理屋
(
レスタウラン
)
である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
自分
(
じぶん
)
は
如何
(
どう
)
いふものかガタ
馬車
(
ばしや
)
の
喇叭
(
らつぱ
)
が
好
(
す
)
きだ。
回想
(
くわいさう
)
も
聯想
(
れんさう
)
も
皆
(
み
)
な
面白
(
おもしろ
)
い。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
相手は町内でも人に立てられる三好屋の隱居、十
徳
(
とく
)
まがひの
被布
(
ひふ
)
かなんか着て、
雜俳
(
ざつぱい
)
に凝つて居ようといふ
仁體
(
じんてい
)
ですが、話が不意だつたので、平次はツイ梅干を
聯想
(
れんさう
)
せずには居られなかつたのです。
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
兩性
(
りやうせい
)
が
然
(
しか
)
も
他人
(
たにん
)
の
手
(
て
)
を
藉
(
か
)
りて
一
(
ひと
)
つに
成
(
な
)
る
婚姻
(
こんいん
)
の
事實
(
じじつ
)
を
聯想
(
れんさう
)
することから
彼等
(
かれら
)
の
心
(
こゝろ
)
が
微妙
(
びめう
)
に
刺戟
(
しげき
)
される。
彼等
(
かれら
)
の
凡
(
すべ
)
ては
悉
(
ことごと
)
く
異性
(
いせい
)
を
知
(
し
)
り
又
(
また
)
知
(
し
)
らんとして
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
茶人がその簡素な趣味生活の享楽を
一盌
(
ひとわん
)
の茶とともに飽喫しようとするには、努めて壁と障子との
一重
(
ひとえ
)
外に限りもなく拡がつてゐる大きな世間といふものを忘れて、すべて幻想と
聯想
(
れんさう
)
とを
侘助椿
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
医学士大久保
榮
(
さかえ
)
君が一昨年
此処
(
ここ
)
の病院で腸
窒扶斯
(
チブス
)
で亡くなつたことや、
此処
(
ここ
)
で亡くなつた日本人の遺骨が数日
前
(
ぜん
)
ペエル・ラセエズの墓の棚の上に置かれてあつたのを見たことやを
聯想
(
れんさう
)
して
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
何
(
いづ
)
れも
派手
(
はで
)
と濃厚とを極めた奇抜な
大
(
おほ
)
模様で我国の桃山式を
聯想
(
れんさう
)
せしめる物
許
(
ばか
)
りである。
其
(
それ
)
等の図案の
下
(
もと
)
に
其
(
それ
)
等を応用した織物や刺繍が併せて陳列されて居るのは効果を鮮明にして居て好い。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
“聯想”の意味
《名詞》
聯想(れんそう 「連想」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)
連想の別表記。
(出典:Wiktionary)
聯
漢検準1級
部首:⽿
17画
想
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
“聯想”で始まる語句
聯想性
聯想的