“一盌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちわん66.7%
ひとわん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秀吉はたくさんな客に会い、また以来不沙汰の毛利家へ、その夕、使いを出したりしていたが、煩事はんじ一掃のあと、やっと由己をあいてに一盌いちわんの茶をのみながら
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「満足満足。ねがわくば、この上にもじゃが、茶を一盌いちわん
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
茶人がその簡素な趣味生活の享楽を一盌ひとわんの茶とともに飽喫しようとするには、努めて壁と障子との一重ひとえ外に限りもなく拡がつてゐる大きな世間といふものを忘れて、すべて幻想と聯想れんさうとを
侘助椿 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)