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老爺
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ぢい
ふりがな文庫
“
老爺
(
ぢい
)” の例文
其処
(
そこ
)
へ
懸
(
か
)
けては
我等
(
わしら
)
が
鮒
(
ふな
)
ぢや。
案山子
(
かゝし
)
が
簑
(
みの
)
を
捌
(
さば
)
いて
捕
(
と
)
らうとするなら、ぴち/\
刎
(
は
)
ねる、
見事
(
みごと
)
に
泳
(
およ
)
ぐぞ。
老爺
(
ぢい
)
が
広言
(
くわうげん
)
を
吐
(
は
)
くではねえ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「おい! 万作さん!」と大きな声で呼んだものがあるので万作は
吃驚
(
びつくり
)
して
眼
(
め
)
を開けてみると、そこに白い
髯
(
ひげ
)
を長く
伸
(
のば
)
した
老爺
(
ぢい
)
さんが
真白
(
まつしろ
)
い着物を着て立つてゐました。
蚊帳の釣手
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
彼
(
あ
)
れほどの
地邸
(
ぢやしき
)
に
公債
(
こうさい
)
も
何
(
なに
)
ほどかは
持
(
もち
)
たまふならんが、
夫
(
それ
)
も
孃
(
ぢやう
)
さまが
身
(
み
)
じんまく
丈
(
だけ
)
漸々
(
やう/\
)
なるべしと、
我
(
わ
)
れ
入
(
い
)
り
立
(
た
)
ツて
見
(
み
)
し
樣
(
やう
)
な
話
(
はな
)
しなり、
老爺
(
ぢい
)
は
何
(
なん
)
として
其
(
その
)
やうに
委
(
くわ
)
しく
知
(
し
)
るぞと
問
(
と
)
へば
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其
(
そ
)
の
聽衆
(
てうしゆう
)
は
愛
(
あい
)
ちやんが
毛蟲
(
けむし
)
に、『
裏
(
うら
)
の
老爺
(
ぢい
)
さん』を
復誦
(
ふくせう
)
して
聞
(
き
)
かす
段
(
だん
)
になる
迄
(
まで
)
は、
全
(
まつた
)
く
靜
(
しづ
)
かにしてゐましたが、
全然
(
まるで
)
間違
(
まちが
)
つたことばかり
言
(
い
)
ふので、
海龜
(
うみがめ
)
は
呆
(
あき
)
れ
返
(
かへ
)
つて、『
可笑
(
をか
)
しなこと』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
実際、もういい加減に身の程を知つてもいい頃ぢや。実を言へば、そろそろ村でも、わしのことを
哂笑
(
わら
)
ひだしをつたのぢや。その言ひ草が、⦅ほいほい、
老爺
(
ぢい
)
さんもすつかり
耄
(
ぼ
)
けてしまつたよ。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:01 はしがき
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
と
言
(
い
)
ひかけて、
水
(
みづ
)
には
臨
(
のぞ
)
まず、
却
(
かへ
)
つて
空
(
そら
)
を
指
(
ゆびさ
)
した
老爺
(
ぢい
)
の
指
(
ゆび
)
は、
一
(
ひとつ
)
の
峰
(
みね
)
と
相対
(
あひむか
)
つて、
霞
(
かすみ
)
の
高
(
たか
)
い、
天守
(
てんしゆ
)
の
棟
(
むね
)
に
並
(
なら
)
んで
見
(
み
)
えた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
老爺
(
ぢい
)
さんは小い袋を
万作
(
まんさく
)
に渡して、こんな事を言ひました。
蚊帳の釣手
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
「『
裏
(
うら
)
の
老爺
(
ぢい
)
さん」を
復誦
(
ふくせう
)
して
御覽
(
ごらん
)
』と
芋蟲
(
いもむし
)
が
云
(
い
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
美女
(
たをやめ
)
は
世
(
よ
)
にも
嬉
(
うれ
)
しげに……
早
(
は
)
や
頼
(
たの
)
まれて
人
(
ひと
)
を
救
(
すく
)
ふ、
善根
(
ぜんこん
)
功徳
(
くどく
)
を
仕遂
(
しと
)
げた
如
(
ごと
)
く
微笑
(
ほゝゑ
)
みながら、
左右
(
さいう
)
に、
雪枝
(
ゆきえ
)
と
老爺
(
ぢい
)
とを
艶麗
(
あでやか
)
に
見
(
み
)
て、
清
(
すゞ
)
しい
瞳
(
ひとみ
)
を
目配
(
めくば
)
せした。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
裏
(
うら
)
の
老爺
(
ぢい
)
さんの
云
(
い
)
ふことにや
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
爺
漢検準1級
部首:⽗
13画
“老爺”で始まる語句
老爺様
老爺染