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監禁
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かんきん
ふりがな文庫
“
監禁
(
かんきん
)” の例文
ところが明日が約束の日という昨夜になって、カンカン寅が突然警察へ
監禁
(
かんきん
)
されてしまったので、爺さんは
失心
(
しっしん
)
せんばかりに
駭
(
おどろ
)
いた。
疑問の金塊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「疑いなく、昨年十月以来、まる一年、荒木村重のために、城中に
監禁
(
かんきん
)
されて、
無慙
(
むざん
)
な目にお
遭
(
あ
)
いになっていたものと思われまする」
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お艶を奥にあらあらしく
監禁
(
かんきん
)
しながら、うらへまわっては、母親としてどれだけの切ない心づかいをしなければならなかったろう。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
曾ておきみを信州上田のM樓へ
周旋
(
しうせん
)
した大阪屋といふ口入屋の手に渡されたこと、今はその家に
監禁
(
かんきん
)
されてゐること、だが周三がそこへ訪ねて來ることは
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
二萬六千
(
にまんろくせん
)
の
人口中
(
じんこうちゆう
)
、
地下室
(
ちかしつ
)
に
監禁
(
かんきん
)
されてゐた
一名
(
いちめい
)
の
囚徒
(
しゆうと
)
を
除
(
のぞ
)
く
外
(
ほか
)
、
擧
(
こぞ
)
つて
死滅
(
しめつ
)
したことに
於
(
おい
)
て
有名
(
ゆうめい
)
である。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
▼ もっと見る
と
恁
(
かう
)
云
(
い
)
ふです。
我々
(
われ/\
)
を
這麼格子
(
こんなかうし
)
の
内
(
うち
)
に
監禁
(
かんきん
)
して
置
(
お
)
いて
苦
(
くる
)
しめて、
而
(
さう
)
して
是
(
これ
)
は
立派
(
りつぱ
)
な
事
(
こと
)
だ、
理窟
(
りくつ
)
の
有
(
あ
)
る
事
(
こと
)
だ、
奈何
(
いかん
)
となれば
此
(
こ
)
の
病室
(
びやうしつ
)
と、
暖
(
あたゝか
)
なる
書齋
(
しよさい
)
との
間
(
あひだ
)
に
何
(
なん
)
の
差別
(
さべつ
)
もない。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
謂はゞ
精神的
(
せいしんてき
)
監禁
(
かんきん
)
を
喰
(
く
)
ツたやうなもので、
日光
(
ひのめ
)
を
仰
(
あふ
)
ぐことさへ出來なくなツて了ふ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
廊下に面した応接間の扉は、
開
(
あ
)
け放してある。廊下を絶えず往来する看護手たちの姿が見える。年齢は大方四十前後位。屈強な男子達で、狂暴な男性狂者の
監禁
(
かんきん
)
室の看守ででもあるらしい。
春:――二つの連作――
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
……彼女は遂に発狂して、叔父の家の倉庫の二階に
監禁
(
かんきん
)
さるるに到った。ここに於て彼女を愛していた名探偵青ネクタイ氏は憤然として
起
(
た
)
ち、この事実の裏面を精探すると、驚くべき真相が
暴露
(
ばくろ
)
した。
狂人は笑う
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
次郎は
監禁
(
かんきん
)
でもされたかのように、
窮屈
(
きゅうくつ
)
そうに坐っていた。
次郎物語:02 第二部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
荒縄
(
あらなわ
)
で両手をしばりあげたまま、松明をぬすみだした物置小屋のなかへ三日間の
監禁
(
かんきん
)
をいいわたされてほうりこまれてしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは今、殺人罪で警察に
監禁
(
かんきん
)
せられているカンカン寅の仕事だ。
彼奴
(
あいつ
)
はそれを、あの海岸通の古い建物の中で
仕遂
(
しと
)
げたのだ。
疑問の金塊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この
事
(
こと
)
は
西暦
(
せいれき
)
千九百二年
(
せんくひやくにねん
)
五月八日
(
ごがつやうか
)
マルチニック
島
(
とう
)
プレー
山
(
さん
)
の
噴火
(
ふんか
)
に
就
(
つい
)
て
記
(
しる
)
した
通
(
とほ
)
りであるが、サンピール
市
(
し
)
二萬六千
(
にまんろくせん
)
の
人口中
(
じんこうちゆう
)
、
生存者
(
せいぞんしや
)
は
地下室
(
ちかしつ
)
に
監禁
(
かんきん
)
されてゐた
一名
(
いちめい
)
の
囚徒
(
しゆうと
)
のみであるので
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
我々
(
われわれ
)
をこんな
格子
(
こうし
)
の
内
(
うち
)
に
監禁
(
かんきん
)
して
置
(
お
)
いて
苦
(
くる
)
しめて、そうしてこれは
立派
(
りっぱ
)
なことだ、
理窟
(
りくつ
)
のあることだ、いかんとなればこの
病室
(
びょうしつ
)
と、
暖
(
あたたか
)
なる
書斎
(
しょさい
)
との
間
(
あいだ
)
に
何
(
なん
)
の
差別
(
さべつ
)
もない。と、
誠
(
まこと
)
に
都合
(
つごう
)
のいい
哲学
(
てつがく
)
です。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
去年から伊丹城の中に
囚
(
とら
)
われて
監禁
(
かんきん
)
されているとか、荒木の同類になって立て
籠
(
こも
)
ったとか、いろいろ沙汰されている問題の人だからである。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「吾輩は、司令部の
穴倉
(
あなぐら
)
へ、こいつを隠して置こうと思う。司令官に報告しないつもりじゃから、
監禁
(
かんきん
)
の点は、君だけの胸に畳んで置いてくれ給え」
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「よくは
目的
(
もくてき
)
がわかりませぬが、ことによると、
源氏閣
(
げんじかく
)
に
監禁
(
かんきん
)
しておく女を、
救
(
すく
)
いだしにきた
命
(
いのち
)
知らずであるやも知れませぬ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「もしもし、僕をここから出して下さい。いくら僕が標本勤務をひきうけたといっても、こんなに人格を無視した
監禁
(
かんきん
)
をするなんてけしからんじゃないですか」
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その群れの中に、
於菊
(
おきく
)
はいたのである。彼女は、村重が室殿を伴うて脱城した日のすこし前に、これらの人々がいる局の一室に
監禁
(
かんきん
)
されていた。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ですが、まずごあいさつよりも前に申しあげなければならんことは、あなたがたがクイーン・メリー号を暴力によっていつまでもこんなところへ
監禁
(
かんきん
)
していることです。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「余一の乗ってきた
鷲
(
わし
)
をうばって、
監禁
(
かんきん
)
の
閣
(
かく
)
をやぶり、こよいのそうどうにまぎれて
逃
(
に
)
げのびようとしているらしい」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もちろんですとも。このような海底大陸への
監禁
(
かんきん
)
がながくつづくと、メリー号の船客にも乗員にも病人がたくさんでてくるにちがいない。わたしはこれから行って、海底超人たちに、あなたがたの
釈放
(
しゃくほう
)
を
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
すでに老齢でもあり隠居同様な身分の彼ではあったが、ひとたび息子の官兵衛が
伊丹
(
いたみ
)
の獄に
監禁
(
かんきん
)
され、以後の生死も不明と伝わるや、この自髪の老鶴は
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そうです。ぜひ見せたいものです。……実は貴方の息子さんの武夫君が、この辻川博士邸内にいるのです。しかも気の毒なことに、博士のために
監禁
(
かんきん
)
せられているのです。どうです、見たくはありませんか」
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
城内の大牢雑牢、地下または高楼、
監禁
(
かんきん
)
されていそうな箇所はおよそ
隈
(
くま
)
なく捜査したが見あたらない。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“監禁”の意味
《名詞》
監 禁(かんきん)
自由を奪ったうえ、一定の場所に閉じ込めること。
(出典:Wiktionary)
“監禁”の解説
監禁(かんきん、confinement)とは、人を一定の区画などに閉じ込め、そこから出る自由を奪うこと。
(出典:Wikipedia)
監
常用漢字
中学
部首:⽫
15画
禁
常用漢字
小5
部首:⽰
13画
“監禁”で始まる語句
監禁室