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現実
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げんじつ
ふりがな文庫
“
現実
(
げんじつ
)” の例文
旧字:
現實
この
不自由
(
ふじゆう
)
な、
醜
(
みにく
)
い、
矛盾
(
むじゅん
)
と
焦燥
(
しょうそう
)
と
欠乏
(
けつぼう
)
と
腹立
(
はらだ
)
たしさの、
現実
(
げんじつ
)
の
生活
(
せいかつ
)
から、
解放
(
かいほう
)
される
日
(
ひ
)
は、そのときであるような
気
(
き
)
がしたのです。
希望
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
が、この
娘
(
こ
)
としてはそうした
方便
(
ほうべん
)
の
必要
(
ひつよう
)
は
毛頭
(
もうとう
)
なく、もともと
純潔
(
じゅんけつ
)
な
小供
(
こども
)
の
修行
(
しゅぎょう
)
には、
最初
(
さいしょ
)
から
幽界
(
ゆうかい
)
の
現実
(
げんじつ
)
に
目覚
(
めざ
)
めさせるに
限
(
かぎ
)
るのじゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それじゃ
基督
(
ハリストス
)
でも
例
(
れい
)
に
引
(
ひ
)
きましょう、
基督
(
ハリストス
)
は
泣
(
な
)
いたり、
微笑
(
びしょう
)
したり、
悲
(
かなし
)
んだり、
怒
(
おこ
)
ったり、
憂
(
うれい
)
に
沈
(
しず
)
んだりして、
現実
(
げんじつ
)
に
対
(
たい
)
して
反応
(
はんのう
)
していたのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
やがて青木さんはその冷やかな
現実
(
げんじつ
)
の
意識
(
いしき
)
を
逃
(
のが
)
れようとするやうに、
新
(
あら
)
たな空
想
(
さう
)
をゑがきながら、
奧
(
おく
)
さんを
振返
(
ふるかへ
)
つた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
しかしてこれを
現実
(
げんじつ
)
せんがために、
拘泥
(
こうでい
)
せざらん事を要す。拘泥せざらんがために
解脱
(
げだつ
)
を要す
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
これで赤ん坊と私とのあいだに
現実
(
げんじつ
)
生活のつながりが一つ生じたわけである。そうきめてから改めて漢和大辞典を引くと、「俵」の項目には、「ワカチアタエル」という
解釈
(
かいしゃく
)
がついている。
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
彼
(
かれ
)
の
青年時代
(
せいねんじだい
)
は、
夢
(
ゆめ
)
も
多
(
おお
)
かったかわりに、また、
反面
(
はんめん
)
あまりに
醜
(
みにく
)
かった
現実
(
げんじつ
)
のために、
焦燥
(
しょうそう
)
と
苦悶
(
くもん
)
をきわめたのです。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それはどこにあぶなげのない、いかにもがッしりとした、
正真正銘
(
しょうしんしょうめい
)
の
現実
(
げんじつ
)
の
世界
(
せかい
)
なのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
現実
(
げんじつ
)
と
云
(
い
)
うことは
全
(
まった
)
く
貴方
(
あなた
)
には
解
(
わか
)
らんのです、
貴方
(
あなた
)
はいまだかつて
苦
(
くるし
)
んだことは
無
(
な
)
いのですから。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
あまりにもそれとかけ
隔
(
へだ
)
たつたさういふみじめな
現実
(
げんじつ
)
のすべてがうつすりとよみがへつて※た。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
青年
(
せいねん
)
は、
夢
(
ゆめ
)
の
中
(
なか
)
で
見
(
み
)
た
船
(
ふね
)
を
思
(
おも
)
いだしました。とうとう、
幻
(
まぼろし
)
が
現実
(
げんじつ
)
となったのです。そして
幸福
(
こうふく
)
が、
刻々
(
こくこく
)
に、
自分
(
じぶん
)
に
向
(
む
)
かって
近
(
ちか
)
づいてくるのでありました。
希望
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『これが
現実
(
げんじつ
)
と
云
(
い
)
うものか。』アンドレイ、エヒミチは
思
(
おも
)
わず
慄然
(
ぞっ
)
とした。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
こうした
社会
(
しゃかい
)
を
見
(
み
)
、こうした
現実
(
げんじつ
)
を
知
(
し
)
るとき、
彼
(
かれ
)
は、
余
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
のごとく、
平然
(
へいぜん
)
たることができなかったのです。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「どんなけしき?
現実
(
げんじつ
)
でなく、
架空
(
かくう
)
な、
未来
(
みらい
)
の
世界
(
せかい
)
とでもいうのですか。」
兄の声
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ろうそくの
火影
(
ほかげ
)
がちらちらとさかずきの
縁
(
ふち
)
や、
酒
(
さけ
)
の
上
(
うえ
)
に
映
(
うつ
)
るのを
見
(
み
)
て、そこには、この
現実
(
げんじつ
)
とはちがった
世界
(
せかい
)
があり、いまその
世界
(
せかい
)
が、
夕焼
(
ゆうや
)
けの
中
(
なか
)
にまどろむごとく
思
(
おも
)
われたこともありました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
を
占領
(
せんりょう
)
していた、ふかい
谷
(
たに
)
や
山
(
やま
)
も、また、きりや、
雲
(
くも
)
もどこへか、あとなく、
煙
(
けむり
)
のようにきえてしまって、そのかわり、きたないしみのように、
現実
(
げんじつ
)
のなやみが、
全心
(
ぜんしん
)
をとらえたのでした。
考えこじき
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“現実”の解説
現実
現実(げんじつ、en: Reality, Actuality)は、いま目の前に事実として現れているもののこと。あるいは現実とは、個々の主体によって体験される出来事を、外部から基本的に制約し規定するもの、もしくはそうした出来事の基底となる一次的な場のことである。現実と区別されるのは、嘘や真実を組み合わせてできたものである。
(出典:Wikipedia)
現
常用漢字
小5
部首:⽟
11画
実
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
“現実”で始まる語句
現実的
現実主義
現実派
現実主義者