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沼地
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ぬまち
ふりがな文庫
“
沼地
(
ぬまち
)” の例文
あの故郷の、
沼地
(
ぬまち
)
のそばに
生
(
は
)
えている、ヤナギの木のあいだから、わたしを見おろしたときと、すこしもかわらない月だったのです。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
そして、午後おそく、大きな
沼地
(
ぬまち
)
のまんなかに
生
(
は
)
えている小さなマツの木の下におりたときにも、まだ元気をなくしてはいませんでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
高山
(
こうざん
)
にはよくさういふ
凹地
(
くぼち
)
に
水
(
みづ
)
を
湛
(
たゝ
)
へて、
時
(
とき
)
には
沼地
(
ぬまち
)
を
形
(
かたち
)
づくり、
附近
(
ふきん
)
の
岩
(
いは
)
の
間
(
あひだ
)
に
雪
(
ゆき
)
をためてゐたりするところがあります。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
沼地
(
ぬまち
)
の中に埋もれ、山に閉ぢ籠められて——神に授けられた自分の本性は
違背
(
ゐはい
)
せられ、天から與へられた自分の才能は麻痺され——役立たずにされて
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
そなたも
知
(
し
)
る
蛇
(
へび
)
の
脱殻
(
ぬけがら
)
——
丁度
(
ちょうど
)
あれに
似
(
に
)
た
薄
(
うす
)
い
薄
(
うす
)
い
皮
(
かわ
)
が、
竜神
(
りゅうじん
)
の
躯
(
からだ
)
から
脱
(
ぬ
)
けて
落
(
お
)
ちるのじゃ。
竜神
(
りゅうじん
)
は
通例
(
つうれい
)
しッとりした
沼地
(
ぬまち
)
のような
所
(
ところ
)
でその
皮
(
かわ
)
を
脱
(
ぬ
)
ぎすてる……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
この
汚
(
きたな
)
い
溝
(
どぶ
)
のやうな
沼地
(
ぬまち
)
を掘返しながら
折々
(
をり/\
)
は
沙蚕
(
ごかひ
)
取りが手桶を下げて
沙蚕
(
ごかひ
)
を取つてゐる事がある。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
そして
暗
(
くら
)
がりから
明
(
あか
)
るくなつて
來
(
き
)
て、
今
(
いま
)
まで
歩
(
ある
)
いてゐた
道
(
みち
)
のほとりに、
鶴
(
つる
)
の
寢泊
(
ねとま
)
りしてゐた
沼地
(
ぬまち
)
のようなものゝあつたことに、
氣
(
き
)
のついた
樣子
(
ようす
)
が、
明
(
あき
)
らかに
感
(
かん
)
ぜられます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
ツンドラ
地帯
(
ちたい
)
って、
沼地
(
ぬまち
)
みたいな、こけばかりはえているところがある。そこへ
火
(
ひ
)
がつくと、なかなかきえない。
何年
(
なんねん
)
ということなく、
燐
(
りん
)
の
火
(
ひ
)
のようなのが
下
(
した
)
からもえ
上
(
あ
)
がる。
赤土へくる子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
童子
(
どうじ
)
はしょんぼり
庭
(
にわ
)
から出られました。それでも、また立ち
停
(
どま
)
ってしまわれましたので、母さまも出て行かれてもっと
向
(
むこ
)
うまでお
連
(
つ
)
れになりました。そこは
沼地
(
ぬまち
)
でございました。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そこでかれはわたしに
説明
(
せつめい
)
してくれた。
砂地
(
すなじ
)
や
沼沢
(
しょうたく
)
か多いランド地方の人は、
沼地
(
ぬまち
)
を歩くとき水にぬれないように、竹馬に乗って歩くというのであった。なんてわたしはばかだったのであろう。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
ガンたちは森の中の
沼地
(
ぬまち
)
に
泊
(
と
)
まり場所を見つけて、そこに
舞
(
ま
)
いおりました。けれども、ニールスにはねるような所がありません。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
それが
圍
(
かこ
)
まれてゐる緑の
生籬
(
いけがき
)
や廣い耕地や低い田舍の丘(あのモオトンの荒い、ノオス・ミッドランドの
沼地
(
ぬまち
)
と比べて何といふ穩やかな風景、緑の色であらう!)
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
沼地
(
ぬまち
)
にはこの
雪
(
ゆき
)
が
溶
(
と
)
け
流
(
なが
)
れこむので、その
沼水
(
ぬまみづ
)
の
温度
(
おんど
)
は
非常
(
ひじよう
)
に
低
(
ひく
)
く、ひどく
冷
(
つめ
)
たいわけになります。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
たとえばその岩には沈んでできた
縞
(
しま
)
のあること、木の
枝
(
えだ
)
や
茎
(
くき
)
のかけらの
埋
(
うず
)
もれていること、ところどころにいろいろな
沼地
(
ぬまち
)
に
生
(
は
)
える
植物
(
しょくぶつ
)
が、もうよほど
炭化
(
たんか
)
してはさまっていること
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
岸べは
沼地
(
ぬまち
)
のようにどろどろしていますし、
湖
(
みずうみ
)
の中には、
泥
(
どろ
)
の小島があっちにもこっちにも
水面
(
すいめん
)
に顔を出しています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
こんなに
眞暗
(
まつくら
)
になつてから行ける道ぢやございません、
沼地
(
ぬまち
)
には道も何もないんでございますからね。それにこんなお寒い晩に——旦那樣も今迄御存じない位の甚い風でございますよ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
“沼地”の意味
《名詞》
沼のように泥が深くじめじめした土地。
(出典:Wiktionary)
“沼地”の解説
沼地(ぬまち、en: swamp)とは、一般的に泥の深い湿地を指している。ただし、英語での「沼」を意味する、bog(ボグ)、moor(ムーア)、fen(フェン)、peat bog 等のような明確な区分けはない。
(出典:Wikipedia)
沼
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“沼”で始まる語句
沼
沼田
沼沢
沼津
沼尻
沼間
沼宮内
沼気
沼波瓊音
沼島