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ふりがな文庫
“
本堂
(
ほんどう
)” の例文
と、
困
(
こま
)
ってべそをかきました。するうち、ふと
何
(
なに
)
か
思
(
おも
)
いついたとみえて、いきなりお
重箱
(
じゅうばこ
)
をかかえて、
本堂
(
ほんどう
)
へ
駆
(
か
)
け
出
(
だ
)
して行きました。
和尚さんと小僧
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
平生
(
へいぜい
)
は、あまりおまいりにゆく
人
(
ひと
)
もなく、すずめが、
本堂
(
ほんどう
)
の
屋根
(
やね
)
や、また
鐘
(
かね
)
つき
堂
(
どう
)
のまわりで、かしましく
鳴
(
な
)
いているばかりです。
娘と大きな鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ワーッという
鬨
(
とき
)
の声は、もう山門ちかくまで聞えてきた。寺内は、
本堂
(
ほんどう
)
といわず、
廻廊
(
かいろう
)
といわずうろたえさわぐ人々の声でたちまち
修羅
(
しゅら
)
となった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「わしは、ちょっといって、さがしてくるでな。おまえは、
本堂
(
ほんどう
)
のえんの下へ、わらをどっさり、入れといてくれ。」
のら犬
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
晩
(
ばん
)
になりますと、二人は
鬼
(
おに
)
の人形をかついで、
盗賊
(
とうぞく
)
の
古寺
(
ふるでら
)
へ行きました。それから
猿
(
さる
)
は人形の中にはいって、一人でのそのそ
本堂
(
ほんどう
)
にやってゆきました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
▼ もっと見る
すると夜中の一時
頃
(
ごろ
)
であろうか。
本堂
(
ほんどう
)
の方の
廊下
(
ろうか
)
を歩く大きな足音がきこえて来た。その足音は少なくも八本か十本ぐらいの足で
踏
(
ふ
)
みならす音であった。
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
本堂
(
ほんどう
)
の
如來
(
によらい
)
さま
驚
(
おどろ
)
きて
臺座
(
だいざ
)
より
轉
(
ころ
)
び
落給
(
おちたま
)
はんかと
危
(
あや
)
ぶまるゝやうなり、
御新造
(
ごしんぞ
)
はいまだ四十の
上
(
うへ
)
の
幾
(
いく
)
らも
越
(
こ
)
さで、
色白
(
いろしろ
)
に
髮
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
薄
(
うす
)
く、
丸髷
(
まるまげ
)
も
小
(
ちい
)
さく
結
(
ゆ
)
ひて
見
(
み
)
ぐるしからぬまでの
人
(
ひと
)
がら
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
本堂
(
ほんどう
)
の中には
蝋燭
(
そうそく
)
が明るくともっていましたが、
盗賊
(
とうぞく
)
どもは
酒
(
さけ
)
に
酔
(
よ
)
っ
払
(
ぱら
)
って、そこにごろごろ
眠
(
ねむ
)
っていました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
本堂
(
ほんどう
)
から、すこしはなれたところに、
鐘
(
かね
)
つき
堂
(
どう
)
がありました。
境内
(
けいだい
)
には、
木
(
き
)
がたくさんしげっていました。
娘と大きな鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
やがて寺の
本堂
(
ほんどう
)
へついた。大きな屋根は
朽
(
く
)
ち、広い
回廊
(
かいろう
)
は
傾
(
かたむ
)
きかけ、太い柱は
歪
(
ゆが
)
み、見るから怪物の住みそうなありさまに、勘太郎も始めはうす気味悪くなった。
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
といって、
本堂
(
ほんどう
)
に
祀
(
まつ
)
ってある
勝軍地蔵
(
しょうぐんじぞう
)
と
勝敵毘沙門天
(
しょうてきびしゃもんてん
)
のお
像
(
ぞう
)
の
前
(
まえ
)
に行ってみますと、どうでしょう。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ところへ、
朱門
(
あかもん
)
をぬけて、
本堂
(
ほんどう
)
の
階段
(
かいだん
)
からバラバラと
駈
(
か
)
けあがってきたのは
早足
(
はやあし
)
の
燕作
(
えんさく
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
盗賊
(
とうぞく
)
どもは
腹
(
はら
)
を立てて、人形の首を
引
(
ひ
)
きぬき、手足をもぎ取って、
本堂
(
ほんどう
)
の
隅
(
すみ
)
っこに
投
(
な
)
げ
捨
(
す
)
てて
置
(
お
)
いたのです。それを見て
猿
(
さる
)
は、
鬼
(
おに
)
の人形の中からどなりつけました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
といいながら、
和尚
(
おしょう
)
さんは
本堂
(
ほんどう
)
へ行ってみますと、なるほど
重箱
(
じゅうばこ
)
がうやうやしく、
御本尊
(
ごほんぞん
)
の
前
(
まえ
)
に
上
(
あ
)
がっていましたが、あけてみると、中はきれいにからになっていました。
和尚さんと小僧
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ごま
塩
(
しお
)
ねずみはさっそく
本堂
(
ほんどう
)
へ
上
(
あ
)
がって、
和尚
(
おしょう
)
さんのお
居間
(
いま
)
までそっとしのんでいって
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ある
晩
(
ばん
)
ねずみ
仲間
(
なかま
)
が
残
(
のこ
)
らずお
寺
(
てら
)
の
本堂
(
ほんどう
)
の
縁
(
えん
)
の下に
集
(
あつ
)
まって、
会議
(
かいぎ
)
を
開
(
ひら
)
きました。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
本堂
(
ほんどう
)
の
御本尊
(
ごほんぞん
)
さまの
前
(
まえ
)
に
上
(
あ
)
げて
置
(
お
)
きました。」
和尚さんと小僧
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
“本堂”の意味
《名詞》
本堂(ほんどう)
寺院で本尊を安置する仏堂。
(出典:Wiktionary)
“本堂”の解説
本堂(ほんどう)とは、仏教寺院において、本尊仏を安置する建物の呼称。仏堂の一種。
(出典:Wikipedia)
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
堂
常用漢字
小5
部首:⼟
11画
“本”で始まる語句
本
本所
本郷
本当
本意
本望
本性
本當
本文
本町