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有馬
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ありま
ふりがな文庫
“
有馬
(
ありま
)” の例文
また神田とか八田とかいう地名は昔からいくらもありそうな地名であるが、摂津
有馬
(
ありま
)
郡
藍
(
あい
)
村大字
下相野
(
しもあいの
)
の同地名はその由来が少々違う。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
大阪を立とうという兄の意見に賛成した自分は、
有馬
(
ありま
)
なら涼しくって兄の頭によかろうと思った。自分はこの有名な温泉をまだ知らなかった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
若
(
も
)
し
大橋
(
おおはし
)
さんの言う通りにこの三百五十五両を半価にせよとか百両にせよとか
云
(
い
)
えば、時節柄
有馬
(
ありま
)
家では承知するであろう。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「箕面はあかんねん、こなひだの水ですつくりやられてしもてん。それより僕、久し振りで
有馬
(
ありま
)
へ行つてみたいねんけど、どうや、賛成せエへんか。」
猫と庄造と二人のをんな
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
有馬
(
ありま
)
の
温泉町
(
ゆまち
)
は暮れかけている。池之坊
橘右衛門
(
きつえもん
)
の
湯宿
(
やど
)
へ、いま、ふたりの武士がそっと入った。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
そこで、
諭吉
(
ゆきち
)
は、
芝
(
しば
)
の
新銭座
(
しんせんざ
)
に
有馬
(
ありま
)
というとのさまの
土地
(
とち
)
を
買
(
か
)
って、
塾
(
じゅく
)
をたてたのでした。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
「うん、東京にいるのが
嫌
(
いや
)
になって、旅に出ていた。実は
神戸
(
こうべ
)
の辺をブラブラしていたというわけさ。あっちの方は
六甲
(
ろっこう
)
といい、
有馬
(
ありま
)
といい、
舞子
(
まいこ
)
明石
(
あかし
)
といい、全くいいところだネ」
ゴールデン・バット事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「ここは
山
(
やま
)
の
手
(
て
)
じゃ、
有馬
(
ありま
)
の温泉ならそう往っても好いが、海岸はあべこべだよ」
港の妖婦
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
いつでしたか、緒方氏が
有馬
(
ありま
)
土産だといって、筆の柄を絹糸で美しく飾ったのを下すったのが、ひどく
嬉
(
うれ
)
しかったことを忘れません。そんなわけで、自然家庭の御様子なども知りました。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
追い追いと同勢を増し、長州、肥後、
有馬
(
ありま
)
の加勢もあったということである。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
囘
(
めぐ
)
り
有馬
(
ありま
)
の温泉より神戸へ出て須磨明石を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
有馬
(
ありま
)
行。午後零時三十分出帆。
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
本郷三丁目の『
有馬
(
ありま
)
の湯』。
顎十郎捕物帳:08 氷献上
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
始め
松平
(
まつだひら
)
左近將監
酒井
(
さかゐ
)
讃岐守
戸田
(
とだ
)
山城守
水野
(
みづの
)
和泉守
若年寄
(
わかどしより
)
には
水野
(
みづの
)
壹岐守
本多
(
ほんだ
)
伊豫守
太田
(
おほた
)
備中守松平左京太夫御側御用人には
石川
(
いしかは
)
近江守
寺社
(
じしや
)
奉行には
黒田
(
くろだ
)
豐前守
小出
(
こいで
)
信濃守
土岐
(
とき
)
丹後守
井上
(
ゐのうへ
)
河内守
大目附
(
おほめつけ
)
には松平相摸守
奧津
(
おきつ
)
能登守
上田
(
うへだ
)
周防守
有馬
(
ありま
)
出羽守町奉行には大岡越前守
諏訪
(
すは
)
美濃守
御勘定
(
ごかんぢやう
)
奉行には
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
摂津
(
せっつ
)
有馬
(
ありま
)
の温泉には、人が近くへ寄って大声で悪口をいうと、忽ち湧き上るという小さな湯口があって、これを
後妻湯
(
うわなりのゆ
)
と呼んでおりました。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
事変の当日、約束の金を渡すソコで
以
(
もっ
)
て慶応三年、
即
(
すなわ
)
ち王政維新の前年の冬、
芝
(
しば
)
新銭座
(
しんせんざ
)
に
有馬
(
ありま
)
家(大名)の中屋敷が四百坪ばかりあるその屋敷を私が買いました。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
こうして全軍が、右に淀川を見、左に
能勢
(
のせ
)
や
有馬
(
ありま
)
地方の山々を見ながら、北進して行くうちにも、なお二十人、三十人の郎党や家の子を
率
(
ひき
)
いて来る地方郷党の小部隊の参加もひきもきらぬ程だった。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ば後になし歸ると聞し
虎
(
とら
)
の
門
(
もん
)
も歸らぬ旅に
行
(
ゆく
)
空
(
そら
)
の西の久保より
赤羽
(
あかばね
)
の川は三
途
(
づ
)
としら
壁
(
かべ
)
の
有馬
(
ありま
)
長家も打過て六堂ならねど
札
(
ふだ
)
の
辻
(
つじ
)
脇目
(
わきめ
)
も
振
(
ふら
)
ず急ぎしか此程
高輪
(
たかなわ
)
よりの出火にて愛宕下通り
新
(
あたら
)
し橋邊まで一圓に
燒原
(
やけはら
)
となり
四邊
(
あたり
)
曠々
(
くわう/\
)
として
物凄
(
ものすご
)
く雨は次第に
降募
(
ふりつの
)
り目先も知ぬ
眞
(
しん
)
の
闇
(
やみ
)
漸々
(
やう/\
)
にして
歩行
(
あゆみ
)
ける折しも
響
(
ひゞ
)
く
鐘
(
かね
)
の
音
(
ね
)
は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ところが
摂津
(
せっつ
)
の
有馬
(
ありま
)
の湯の山では、豊臣秀吉がやはり杖をもって温泉を出したという話になっております。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
武家屋敷でも代金を
以
(
もっ
)
て売買勝手次第と
云
(
い
)
うことになって、
新銭座
(
しんせんざ
)
の
有馬
(
ありま
)
の中屋敷が売物になると人の話を
聞
(
きい
)
て、同じ新銭座住居の
木村摂津守
(
きむらせっつのかみ
)
の用人
大橋栄次
(
おおはしえいじ
)
と云う人に周旋を頼んで
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
有馬
(
ありま
)
の
湯
(
ゆ
)
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
有馬
(
ありま
)
郡
有野
(
ありの
)
の
唐櫃
(
からと
)
神社に伝わっているネングイというものなどは、正月二日の
鬼打神事
(
おにうちしんじ
)
の一部で、はじめに
的射
(
まとい
)
の式があってそれの終った後、弓を地上においてその
弓弦
(
ゆみづる
)
の前と後とに
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
摂津
有馬
(
ありま
)
郡山口村大字船坂字大フクラ
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
有
常用漢字
小3
部首:⽉
6画
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
“有馬”で始まる語句
有馬家
有馬侯
有馬路
有馬行
有馬猫
有馬屋
有馬様
有馬頼義
有馬乾信
有馬晴信