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恰好
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かつこう
ふりがな文庫
“
恰好
(
かつこう
)” の例文
友
達
(
たち
)
なんかと
話
(
はな
)
してゐると三人の
位置
(
いち
)
が
引
(
ひき
)
玉に
考
(
かんが
)
へられたり、三つ
並
(
なら
)
んだ
茶
(
ちや
)
碗の
姿
(
すがた
)
が
面
(
おも
)
白い
押
(
おし
)
玉の
恰好
(
かつこう
)
に見※たりする。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
みな
妙
(
みよう
)
な
恰好
(
かつこう
)
をした
人間
(
にんげん
)
の
繪
(
え
)
で、それは
今日
(
こんにち
)
南
(
みなみ
)
アフリカの
土人
(
どじん
)
ブッシュマンなどが
描
(
か
)
く
繪
(
え
)
と
非常
(
ひじよう
)
に
似
(
に
)
てゐるのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
旧
(
ふる
)
いお
馴染
(
なじみ
)
ださうで御座いますが、あの
恰好
(
かつこう
)
は、商売人ではなし、万更の
素人
(
しろうと
)
でもないやうな、貴方も
余程
(
よつぽど
)
不思議な物をお好み遊ばすでは御座いませんか。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
此
(
この
)
高山
(
かうざん
)
は、
風景
(
ふうけい
)
極
(
きわ
)
めて
美
(
うる
)
はしく、
吾等
(
われら
)
の
達
(
たつ
)
したる
頂
(
いたゞき
)
は、
三方
(
さんぽう
)
巖石
(
がんせき
)
が
削立
(
せうりつ
)
して、
自然
(
しぜん
)
に
殿堂
(
でんどう
)
の
形
(
かたち
)
をなし、かゝる
紀念塔
(
きねんたふ
)
を
建
(
た
)
つるには
恰好
(
かつこう
)
の
地形
(
ちけい
)
だから、
遂
(
つひ
)
に
此處
(
こゝ
)
に
鐵車
(
てつしや
)
を
停
(
とゞ
)
めた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
夫
(
それ
)
から約束通り
門野
(
かどの
)
を
探
(
さが
)
しに
出
(
だ
)
した。
出
(
だ
)
すや否や、門野はすぐ
恰好
(
かつこう
)
なのを見付けて
来
(
き
)
た。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
一本の木草すら無いといふその島には
恰好
(
かつこう
)
の土産であらうと私はそれを澤山買つて行つた。先づ靈岸島から汽船で下田まで行き、其處で彼も吾も好物の酒を買つて第二の手土産とした。
樹木とその葉:03 島三題
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
色こそ
褪
(
あ
)
せたれ黒のフロックコート端然と着なしたる、四十
恰好
(
かつこう
)
の浅黒き紳士は
莞爾
(
くわんじ
)
として
此方
(
こなた
)
に
近
(
ちかづ
)
き
来
(
きた
)
る、
是
(
こ
)
れ交際家として牧師社会に其名を知られたる、永阪教会の長谷川
某
(
なにがし
)
なり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
急にはつといやな予感がした。暗がりの中で
腑抜
(
ふぬ
)
けたやうになつてぼんやり坐つてゐると、それからどのくらゐ時が
経
(
た
)
つたらうか、母子四人が乞食のやうな
恰好
(
かつこう
)
でしよんぼり帰つて来た。
聴雨
(新字旧仮名)
/
織田作之助
(著)
よく肥えた、眼のクル/\した、おどけた
恰好
(
かつこう
)
の男の子が突つ立ちました。
掃除当番
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
それは女の心を転じさすには
恰好
(
かつこう
)
の調子の詞であつた。
計画
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
その
蓮華
(
れんげ
)
の
模樣
(
もよう
)
も
中央
(
ちゆうおう
)
の
實
(
み
)
の
方
(
ほう
)
が
非常
(
ひじよう
)
に
大
(
おほ
)
きい
形
(
かたち
)
のものもあり、
花瓣
(
かべん
)
の
恰好
(
かつこう
)
も
大
(
たい
)
そう
美
(
うつく
)
しく、
蔓草
(
つるくさ
)
の
形
(
かたち
)
も
非常
(
ひじよう
)
によく
出來
(
でき
)
、その
彫
(
ほ
)
りかたも
強
(
つよ
)
く
立派
(
りつぱ
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「
瓢箪
(
ひようたん
)
のやうな
恰好
(
かつこう
)
のお煙管で、さうして
羅宇
(
らう
)
の
本
(
もと
)
に
些
(
ちよつ
)
と紙の巻いてございました」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
『クロマニヨン』
人
(
じん
)
は、
頭腦
(
ずのう
)
も
大
(
おほ
)
きく
恰好
(
かつこう
)
も
整
(
とゝの
)
うてをり、けっして
野蠻人
(
やばんじん
)
といふことの
出來
(
でき
)
ない
體格
(
たいかく
)
の
持
(
も
)
ち
主
(
ぬし
)
でありますからこそ、かようなものが
造
(
つく
)
り
得
(
え
)
られたのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
恰
漢検準1級
部首:⼼
9画
好
常用漢字
小4
部首:⼥
6画
“恰好”で始まる語句
恰好事