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従
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したがっ
ふりがな文庫
“
従
(
したがっ
)” の例文
旧字:
從
多方面でなく奥がなく
従
(
したがっ
)
て重みがないという話だ、それであるから歌の選などをするにはなるたけは趣味多方面に渡らねばならぬ。
竹乃里人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
抑
(
そもそ
)
も私の
酒癖
(
しゅへき
)
は、年齢の次第に成長するに
従
(
したがっ
)
て
飲
(
のみ
)
覚え、飲慣れたと
云
(
い
)
うでなくして、
生
(
うま
)
れたまゝ
物心
(
ものごころ
)
の出来た時から自然に
数寄
(
すき
)
でした。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
列車が
軌道
(
レール
)
なき土地を進行するは明らかに不可能なり。
従
(
したがっ
)
て
吾人
(
ごじん
)
は、この「事実らしからぬこと」を次の三引込線に帰せんとするものなり。
臨時急行列車の紛失
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
ただ景樹時代には貫之時代よりも進歩してゐる点があるといふ事は相違なければ、
従
(
したがっ
)
て景樹に貫之よりも善き歌が出来るといふも自然の事と存候。
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
有楽座
(
ゆうらくざ
)
始め諸処の演奏会は無論芝居へも意気な場所へも近頃はとんと顔出し致さず
従
(
したがっ
)
て貴兄の御近況も承る機会なくこの事のみ遺憾に
堪
(
たえ
)
申さず候。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
従
(
したがっ
)
てある国が世界のため、人道のために如何なる貢献をなしたかは、その国を重くしその威厳を増す理由となる。
真の愛国心
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
一
婦人
(
ぶじん
)
のために
心思
(
しんし
)
を奪われ残余の生を無益の悲哀の
中
(
うち
)
に送るは情は情なるべけれどもこれ真正の勇気にあらず、基督教は情性を過敏ならしむるが故に悲哀を感ぜしむるまた
従
(
したがっ
)
て強し
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
岩角に触れて怒号する音
轟々
(
ごうごう
)
として、一月中僅かに二、三日を除くの
外
(
ほか
)
昼夜止むことなし、
従
(
したがっ
)
て飲料に
充
(
あ
)
つべき氷雪の収拾等の外出容易ならず、加うるに
門口
(
かどぐち
)
の戸氷結して、
容易
(
たやす
)
く開くこと能わず
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
大阪に
於
(
おい
)
て私共が亡父の不幸で母に
従
(
したがっ
)
て故郷の
中津
(
なかつ
)
に帰りましたとき、家の
普請
(
ふしん
)
をするとか何とか云うに、
勝手向
(
かってむき
)
は
勿論
(
もちろん
)
不如意
(
ふにょい
)
ですから
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
ただ景樹時代には貫之時代よりも進歩して居る点があるということは相違なければ
従
(
したがっ
)
て景樹に貫之よりも善き歌が出来るというも自然のことと存候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
従
(
したがっ
)
て前数氏の人々などには随分冷酷な注告をせられたこともあったらしい、鼠骨君などからは、この断酒注告につきての不平を聞かせられたこともある
竹乃里人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
されば東洋人はあるいは風月に
親
(
したし
)
み、あるいは詩歌
管絃
(
かんげん
)
の
楽
(
たのし
)
みに従いて、人生の憂苦をその時だけ忘れるを
以
(
もっ
)
て「慰め」と思っている。
従
(
したがっ
)
てなお低級なる「慰め」の道も起り得るのである。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
従
(
したがっ
)
て聯盟に関する出来事は、その歴史以前のことより我輩が出発した十月末までのことは大概知っているはずである。この関係に基き、聯盟の目的、事業等に就きやや詳細に説明してみたい。
国際聯盟とは如何なものか
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
さて、この立国立政府の公道を行わんとするに当り、平時に
在
(
あり
)
ては
差
(
さ
)
したる
艱難
(
かんなん
)
もなしといえども、
時勢
(
じせい
)
の
変遷
(
へんせん
)
に
従
(
したがっ
)
て国の
盛衰
(
せいすい
)
なきを得ず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
先生はしきりと面白がって一人興懐に
耽
(
ふ
)
けるというようなことが常に珍らしくなかった、
従
(
したがっ
)
てたわいもないことにも
児供
(
こども
)
らしく興に乗って浮かれるようなことがあった
竹乃里人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
喜憂栄辱は常に心事に
従
(
したがっ
)
て変化するものにして、その
大
(
おおい
)
に変ずるに
至
(
いたっ
)
ては、昨日の
栄
(
えい
)
として喜びしものも、今日は
辱
(
じょく
)
としてこれを
憂
(
うれう
)
ることあり。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
それであるから始めから友人交際であった人達よりはその偉らさを感じたことが強かったようです、
従
(
したがっ
)
て崇敬の度が普通以上でしたろう、であるから僕の子規論などは往々人の意表に
出
(
い
)
でて
子規と和歌
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
子女たるものは、父母の訓誨に
従
(
したがっ
)
て
孜々
(
しし
)
勉励、成長の後、独立自尊の男女として世に立つの素養を成す
可
(
べ
)
きものなり。
修身要領
(新字旧仮名)
/
福沢諭吉
、
慶應義塾
(著)
この事情に
従
(
したがっ
)
て
維新
(
いしん
)
の際に至り、ますます下士族の権力を
逞
(
たくまし
)
うすることあらば、或は人物を
黜陟
(
ちゅっちょく
)
し或は
禄制
(
ろくせい
)
を変革し、なお
甚
(
はなはだ
)
しきは
所謂
(
いわゆる
)
要路の
因循吏
(
いんじゅんり
)
を殺して
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
唯
(
ただ
)
その徳川が開国であると云うのは、外国交際の
衝
(
しょう
)
に
当
(
あたっ
)
て居るから余儀なく
渋々
(
しぶしぶ
)
開国論に
従
(
したがっ
)
て居た
丈
(
だ
)
けの話で、一幕
捲
(
まくっ
)
て
正味
(
しょうみ
)
の
楽屋
(
がくや
)
を見たらば大変な攘夷藩だ。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
婚姻はもとより当人の意に
従
(
したがっ
)
て適不適もあり、また後日生計の見込もなき者と
強
(
し
)
いて
婚
(
こん
)
すべきには非ざれども、先入するところ、主となりて、
良偶
(
りょうぐう
)
を失うの例も少なからず。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
従
常用漢字
小6
部首:⼻
10画
“従”を含む語句
従者
追従
従兄
従来
扈従
主従
従姉
従順
従僕
従前
陪従
従弟
従妹
服従
侍従
従事
再従兄弟
従駕
従容
従而
...