“従前”のいろいろな読み方と例文
旧字:從前
読み方割合
じゅうぜん50.0%
これまで16.7%
まえかた16.7%
もと16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
従前じゅうぜんの子供は、日中は私が外出しているので、大体人まかせ、子供をしみじみ抱いたこともまれであった。今度ははじめて抱いた。抱いて散歩した。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
殻威張の群に入るべからず従前これまでかつて人に語らず、また語る必要もないからだまって居て、内の妻子も本当に知りますまいが、私の本心において何としても仕官が出来られないその真面目しんめんぼくを丸出しに申せば
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「ともあれ、一年の計はこの元旦にあり、従前まえかたのごとく新入りの若年者に侮られ続けては、じんは寛容あっても、この妙見の一分が相立ち申さぬ。ここは何とあっても、一つ神尾氏の御所存ばし承わりたいところ——」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
五合、三合、従前もとの通りになって、らば烟草の方はまぬむかしの通りにしようとしてもれも出来ず、馬鹿々々しいとも何ともけがわからない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)