役立やくだ)” の例文
信吉しんきちは、自分じぶんっているものが、いつか学問がくもんのうえに役立やくだてば、ひとりこのひとのみのよろこびでない、人類じんるい幸福こうふくおもいましたから
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
石器せつきつくかたやそのかたちもおたがひてゐて、ほとんど世界中せかいじゆう、そのかはりはすくないのでありますから、文化ぶんか關係かんけいその研究けんきゆうには土器どきほどに役立やくだちません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
以上いじよう森林しんりんひととの密接みつせつ關係かんけい人間にんげんむかしから森林しんりんをいろ/\に利用りようしててゐるおはなしをしました。このほかにも森林しんりん人間にんげん生活せいかつにいろ/\の役立やくだちをしてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
ふるいものはあたらしいものにまれかわって、はじめて役立やくだつということにちがいない。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
しかし、さういふえら婦人ふじん傳記でんきは、料理れうり裁縫さいほうおなじやうに、たして婦人ふじんのみに役立やくだつものであらうか、へれば、その傳記でんき主人公しゆじんこう婦人ふじんだといふことが、それほど讀者どくしやたる婦人ふじんうへ
読書の態度 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「おれは、自分じぶんのもてる能力のうりょくが、たとえわずかばかりにせよ、これを発揮はっきして、なか人々ひとびとのために、役立やくだてよう。」
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
これを打製石斧だせいせきふといつてゐます。しかし打製石斧だせいせきふには實際じつさいものるために役立やくだやいばがありません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
しょくをおぼえるほうが将来しょうらいのためにも役立やくだつだろうと、いいきかせてください。
天女とお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
のちにはその突起とつきがまたかざりの意味いみにも役立やくだつことになつたのであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
そればかりでなく、品物しなもの使つかみちがまたんでいた。というのは、金持かねもちのおくさまや、令嬢れいじょうがたがるためであって、ただそうしたおしゃれのひとたちの虚栄心きょえいしん満足まんぞくさせるに役立やくだつだけだった。
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぼくひろった勾玉まがたまや、土器どきが、学問がくもんのうえに役立やくだつというんだよ。」
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)