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幼兒
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をさなご
ふりがな文庫
“
幼兒
(
をさなご
)” の例文
新字:
幼児
ボリ/\
噛
(
か
)
みつゝ、
手酌
(
てじやく
)
で、
臺附
(
だいつき
)
の
硝子杯
(
コツプ
)
を
傾
(
かたむ
)
けたが、
何故
(
なぜ
)
か、
床
(
とこ
)
の
中
(
なか
)
で
夜具
(
やぐ
)
を
被
(
かぶ
)
つて、
鹽煎餅
(
しほせんべい
)
をお
樂
(
たの
)
にした
幼兒
(
をさなご
)
の
時
(
とき
)
を
思出
(
おもひだ
)
す。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
われらを愛する者、人誰か愛せざらむ、わが心、
救世主
(
すくひぬし
)
を見て、躍り喜ぶ。
諸
(
もろ/\
)
の信者たち
來
(
きた
)
れ、われらが爲に生れ出で給ふこの
幼兒
(
をさなご
)
を
尊
(
たつと
)
び
敬
(
うやま
)
はむ。
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
無心の
幼兒
(
をさなご
)
がお文の名を呼びつゞけるのを利用して、かれは俄に怪談の作者となつた。その僞りの怪談を口實にして、夫の家を去らうとしたのであつた。
半七捕物帳:01 お文の魂
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「ぼんち、ちやツちやと、
着物
(
べゝ
)
着更
(
きか
)
へや。」と、いやに自分を
幼兒
(
をさなご
)
扱かひにした、平七の家内の聲が聞えたので、自分は皆んなの集まつてゐる納戸へ入つて行つた。
父の婚礼
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
夜が來て酒倉の暗い中から
酛
(
もと
)
すり歌の
櫂
(
かい
)
の音がしんみりと
調子
(
てうし
)
をそろへて靜かな空の闇に消えてゆく
時分
(
じぶん
)
になれば赤い三日月の差し入る
幼兒
(
をさなご
)
の寢部屋の窓に青い眼をした
生膽取
(
いきぎもとり
)
の「時」がくる。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
めでいつくしむ
幼兒
(
をさなご
)
は美麗の星にさも似たり。
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
明け放ちたる窓のそばに
幼兒
(
をさなご
)
を
抱
(
いだ
)
き行きて
虱とるひと
(旧字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
いたいけなる
幼兒
(
をさなご
)
に、
優
(
やさ
)
しき
姉
(
あね
)
の
言
(
い
)
ひけるは、
緋
(
ひ
)
の
氈
(
せん
)
の
奧
(
おく
)
深
(
ふか
)
く、
雪洞
(
ぼんぼり
)
の
影
(
かげ
)
幽
(
かすか
)
なれば、
雛
(
ひな
)
の
瞬
(
またゝ
)
き
給
(
たま
)
ふとよ。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
わが心の
雄誥
(
をたけび
)
に
對
(
むか
)
ひて、この
幼兒
(
をさなご
)
のさし伸べたる手に
對
(
むか
)
ひて、全く無力なればなり。
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
はづかしき
幼兒
(
をさなご
)
の
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
うら
若
(
わか
)
き
母
(
はゝ
)
に
伴
(
ともな
)
はれし
幼兒
(
をさなご
)
の、
他
(
ひと
)
の
乘
(
の
)
るに、われもとて
肯
(
き
)
かざりしに、
私
(
わらは
)
は
身
(
み
)
弱
(
よわ
)
くて、
恁
(
か
)
ばかりの
船
(
ふね
)
にも
眩暈
(
めまひ
)
するに、
荒波
(
あらなみ
)
の
海
(
うみ
)
としならばとにかくも、
池
(
いけ
)
の
水
(
みづ
)
に
伏
(
ふ
)
さんこと
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
諸
(
もろ/\
)
の信者たち、
來
(
きた
)
れ、この今生れたる
幼兒
(
をさなご
)
を
尊
(
たつと
)
び
敬
(
うやま
)
はむ
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
衣紋
(
えもん
)
を
細
(
ほそ
)
く、
圓髷
(
まげ
)
を、おくれ
毛
(
げ
)
のまゝ、ブリキの
罐
(
くわん
)
に
枕
(
まくら
)
して、
緊乎
(
しつか
)
と、
白井
(
しらゐ
)
さんの
若
(
わか
)
い
母
(
かあ
)
さんが
胸
(
むね
)
に
抱
(
だ
)
いた
幼兒
(
をさなご
)
が、
怯
(
おび
)
えたやうに、
海軍服
(
かいぐんふく
)
でひよつくりと
起
(
お
)
きると、ものを
熟
(
じつ
)
と
視
(
み
)
て、みつめて
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
美
(
うつく
)
しく
清
(
きよ
)
らかな
母
(
はゝ
)
の
懷
(
ふところ
)
にある
幼兒
(
をさなご
)
の
身
(
み
)
にあこがれた。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
幼
常用漢字
小6
部首:⼳
5画
兒
部首:⼉
8画
“幼”で始まる語句
幼
幼児
幼少
幼稚
幼馴染
幼子
幼心
幼穉
幼稚園
幼顔