“生膽取”のいろいろな読み方と例文
新字:生胆取
読み方割合
いきぎもとり50.0%
いきゞもとり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜が來て酒倉の暗い中からもとすり歌のかいの音がしんみりと調子てうしをそろへて靜かな空の闇に消えてゆく時分じぶんになれば赤い三日月の差し入る幼兒をさなごの寢部屋の窓に青い眼をした生膽取いきぎもとりの「時」がくる。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
生膽取いきぎもとりのさしのぞく夜。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
柳河の街の子供はかういふ時幽かなシユブタ(方言、はえの一種)の腹の閃めきにも話にきく生膽取いきゞもとりの青い眼つきを思ひ出し、海邊の黒猫はほゝけ果てた白い穗の限りもなく戰いでいる枯葦原の中に
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)