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かうず
ふりがな文庫
“
好事
(
かうず
)” の例文
依て此石を庚申塚に祭り上に
泥土
(
どろ
)
を
塗
(
ぬり
)
て光をかくす、今
猶
(
なほ
)
苔
(
こけ
)
むしてあり。
好事
(
かうず
)
の人この石を
乞
(
こ
)
へども
村人
(
そんじん
)
祟
(
たゝり
)
あらん㕝を
惧
(
おそれ
)
てゆるさずとぞ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
本編雪の
外
(
ほか
)
它
(
た
)
の事を
載
(
のせ
)
たるは
雪譜
(
せつふ
)
の名を
空
(
むなし
)
うするに
似
(
に
)
たれども、
姑
(
しばらく
)
記
(
しる
)
して
好事
(
かうず
)
の
話柄
(
わへい
)
に
具
(
ぐ
)
す。
増修
(
そうしう
)
の
説
(
せつ
)
も
亦
(
また
)
然
(
しか
)
り。
北越雪譜:05 北越雪譜二編凡例
(新字旧仮名)
/
山東京山
(著)
瓢
(
へう
)
を
荷
(
にな
)
ひて、
赤壁
(
せきへき
)
に
賦
(
ふ
)
し、松島に吟ずるは、
畢竟
(
ひつきやう
)
するに
未
(
いま
)
だ美人を得ざるものか、
或
(
あるひ
)
は恋に失望したるものの
万
(
ばん
)
止
(
や
)
むを得ずしてなす、
負惜
(
まけをしみ
)
の
好事
(
かうず
)
に過ぎず。
醜婦を呵す
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
坊つちやんの蚊帳の中にバツタを運んだ腕白共も少くともこの後に聳ゆる城山の欝葱を
日夕
(
につせき
)
、仰いだ事を今でも想像し得るを幸として
稍
(
やゝ
)
好事
(
かうず
)
の心を慰めた。
坊つちやん「遺蹟めぐり」
(新字旧仮名)
/
岡本一平
(著)
されど謝肉祭の間に思慮せんといふも、固より世に
儔
(
たぐひ
)
なき
好事
(
かうず
)
にやあらん。忽ち
肩尖
(
かたさき
)
と靴の上とに鈴つけたる
戲奴
(
おどけやつこ
)
(アレツキノ)の群ありて、我一人を中に取卷きて跳ね𢌞りたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
廷珸は大喜びで、天下一品、価値万金なんどと大法螺を吹立て、かねて
好事
(
かうず
)
で鳴つてゐる
徐六岳
(
じよりくがく
)
といふ大紳に売付けにかゝつた。徐六岳を最初から延珸は好い鳥だと狙つて居たのであらう。
骨董
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
始
(
はじ
)
めて、
此
(
この
)
坂井
(
さかゐ
)
も
餘裕
(
よゆう
)
ある
人
(
ひと
)
に
共通
(
きようつう
)
な
好事
(
かうず
)
を
道樂
(
だうらく
)
にしてゐるのだと
心
(
こゝろ
)
付
(
づ
)
いた。さうして
此間
(
このあひだ
)
賣
(
う
)
り
拂
(
はら
)
つた
抱一
(
はういつ
)
の
屏風
(
びやうぶ
)
も、
最初
(
さいしよ
)
から
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
ふ
人
(
ひと
)
に
見
(
み
)
せたら、
好
(
よ
)
かつたらうにと、
腹
(
はら
)
の
中
(
なか
)
で
考
(
かんが
)
へた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
依て此石を庚申塚に祭り上に
泥土
(
どろ
)
を
塗
(
ぬり
)
て光をかくす、今
猶
(
なほ
)
苔
(
こけ
)
むしてあり。
好事
(
かうず
)
の人この石を
乞
(
こ
)
へども
村人
(
そんじん
)
祟
(
たゝり
)
あらん㕝を
惧
(
おそれ
)
てゆるさずとぞ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
今
(
いま
)
は
然
(
さ
)
る
憂慮
(
きづかひ
)
なし。
大塚
(
おほつか
)
より
氷川
(
ひかは
)
へ
下
(
お
)
りる、たら/\
坂
(
ざか
)
は、
恰
(
あたか
)
も
芳野世經氏宅
(
よしのせいけいしたく
)
の
門
(
もん
)
について
曲
(
まが
)
る、
昔
(
むかし
)
は
辻斬
(
つじぎり
)
ありたり。こゝに
幽靈坂
(
いうれいざか
)
、
猫又坂
(
ねこまたざか
)
、くらがり
坂
(
ざか
)
など
謂
(
い
)
ふあり、
好事
(
かうず
)
の
士
(
し
)
は
尋
(
たづ
)
ぬべし。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
熔巖は同じ
嚮
(
むき
)
に流れ行くものなれば、
好事
(
かうず
)
のものは歩み近づきて迫り視ることを得べし。杖の
尖
(
さき
)
又は貨幣などを
揷込
(
さしこ
)
みて、熔巖の凝りて着きたるを拔き出し、こを看たる記念にとて持ち行くものあり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
本編雪の
外
(
ほか
)
它
(
た
)
の事を
載
(
のせ
)
たるは
雪譜
(
せつふ
)
の名を
空
(
むなし
)
うするに
似
(
に
)
たれども、
姑
(
しばらく
)
記
(
しる
)
して
好事
(
かうず
)
の
話柄
(
わへい
)
に
具
(
ぐ
)
す。
増修
(
そうしう
)
の
説
(
せつ
)
も
亦
(
また
)
然
(
しか
)
り。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ゆゑに吾が
不学
(
ふがく
)
をも
忘
(
わす
)
れて
越雪
(
ゑつせつ
)
の
奇状
(
きぢやう
)
奇蹟
(
きせき
)
を記して
後来
(
こうらい
)
に
示
(
しめ
)
し、且
越地
(
ゑつち
)
に
係
(
かゝ
)
りし事は
姑
(
しばら
)
く
載
(
のせ
)
て
好事
(
かうず
)
の
話柄
(
わへい
)
とす。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
蓉岳
(
ようがく
)
も書画をよくし
文事
(
ぶんじ
)
もありて
好事
(
かうず
)
ものなればこれをきゝてひざをすゝめ、菓子は吾が
家産
(
かさん
)
なり、ねりやうかんを近来のものといふ
由来
(
ゆらい
)
を
示
(
しめ
)
し玉へといふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
蓉岳
(
ようがく
)
も書画をよくし
文事
(
ぶんじ
)
もありて
好事
(
かうず
)
ものなればこれをきゝてひざをすゝめ、菓子は吾が
家産
(
かさん
)
なり、ねりやうかんを近来のものといふ
由来
(
ゆらい
)
を
示
(
しめ
)
し玉へといふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“好事”の意味
《名詞》
好 事 (こうじ, こうず)
(こうじ)喜ばしいこと、幸先が良いこと。
(こうじ)善い行い。善行。
(こうず)風変わりなものを好むこと。物好きであること。
(出典:Wiktionary)
好
常用漢字
小4
部首:⼥
6画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“好事”で始まる語句
好事家
好事者
好事癖
好事心
好事的
好事魔
好事多端