“肩尖”の読み方と例文
読み方割合
かたさき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少しく追加するとインドのマラワルの俗信に虎の左の肩尖かたさきの上に毛生えぬ小点あり、そこの皮また骨を取り置きてめ含むと胃熱を治す
鼈四郎は病友の屍体したい肩尖かたさきに大きく覗いている未完成の顔をつくづく見瞠みいり「よし」と独りいって、屍体を棺に納め、共に焼いてしまったことであった。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
此時横井の門人下津は、初め柳田に前額を一刀切られたのに屈せず、奮闘した末、柳田の肩尖かたさきを一刀深く切り下げた。柳田は痛痍いたでにたまらず、ばたりと地に倒れた。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)