“かたさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肩先38.9%
肩尖33.3%
肩頭22.2%
肩端5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日はくれるししかたがないから夕日を受けて金色に光った高い王子の立像の肩先かたさきに羽を休める事にしました。
燕と王子 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
鼈四郎は病友の屍体したい肩尖かたさきに大きく覗いている未完成の顔をつくづく見瞠みいり「よし」と独りいって、屍体を棺に納め、共に焼いてしまったことであった。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
宮の肩頭かたさきりて貫一は此方こなたに引向けんとすれば、すままに彼はゆるく身をめぐらしたれど、顔のみは可羞はぢがましそむけてゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
と、云ってちながら、そのまま傍へ寄って小さなこぶしを右の肩端かたさきへ持って往った。と、そのときかすかな物の気配がした。義竜が不思議に思って顔をあげた時、庭前ていぜんにちらちらと人影が動いた。
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)