肩端かたさき)” の例文
と、云ってちながら、そのまま傍へ寄って小さなこぶしを右の肩端かたさきへ持って往った。と、そのときかすかな物の気配がした。義竜が不思議に思って顔をあげた時、庭前ていぜんにちらちらと人影が動いた。
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)