“肩端”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたさき50.0%
かたはじ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、云ってちながら、そのまま傍へ寄って小さなこぶしを右の肩端かたさきへ持って往った。と、そのときかすかな物の気配がした。義竜が不思議に思って顔をあげた時、庭前ていぜんにちらちらと人影が動いた。
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
由平は婢の肩端かたはじへ斬りつけた。婢は悲鳴をあげて倒れた。婢の悲鳴を聞きつけてあがって来た主翁ていしゅは、由平のうしろから抱きすくめようとした。
阿芳の怨霊 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)