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肩尖
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かたさき
ふりがな文庫
“
肩尖
(
かたさき
)” の例文
少しく追加するとインドのマラワルの俗信に虎の左の
肩尖
(
かたさき
)
の上に毛生えぬ小点あり、そこの皮また骨を取り置きて
嘗
(
な
)
め含むと胃熱を治す
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
鼈四郎は病友の
屍体
(
したい
)
の
肩尖
(
かたさき
)
に大きく覗いている未完成の顔をつくづく
見瞠
(
みい
)
り「よし」と独りいって、屍体を棺に納め、共に焼いてしまったことであった。
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
此時横井の門人下津は、初め柳田に前額を一刀切られたのに屈せず、奮闘した末、柳田の
肩尖
(
かたさき
)
を一刀深く切り下げた。柳田は
痛痍
(
いたで
)
にたまらず、ばたりと地に倒れた。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
されど謝肉祭の間に思慮せんといふも、固より世に
儔
(
たぐひ
)
なき
好事
(
かうず
)
にやあらん。忽ち
肩尖
(
かたさき
)
と靴の上とに鈴つけたる
戲奴
(
おどけやつこ
)
(アレツキノ)の群ありて、我一人を中に取卷きて跳ね𢌞りたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
様子を見てゐた跡部が、「それ、切り棄てい」と云ふと、弓の
間
(
ま
)
まで踏み出した小泉の
背後
(
うしろ
)
から、一条が
百会
(
ひやくゑ
)
の下へ二寸程切り附けた。次に右の
肩尖
(
かたさき
)
を四寸程切り込んだ。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
肩尖
(
かたさき
)
に歯痕あり、子孫に連綿と勤めおるが、肩には歯痕ごとき物あり
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
その時りよは一歩下がって、
柄
(
つか
)
を握っていた短刀で、抜打に虎蔵を切った。右の
肩尖
(
かたさき
)
から乳へ掛けて切り下げたのである。虎蔵はよろけた。りよは二太刀三太刀切った。虎蔵は倒れた。
護持院原の敵討
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
肩
常用漢字
中学
部首:⾁
8画
尖
漢検準1級
部首:⼩
6画
“肩”で始まる語句
肩
肩衣
肩胛骨
肩掛
肩肘
肩章
肩身
肩肱
肩越
肩書