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刺殺
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さしころ
ふりがな文庫
“
刺殺
(
さしころ
)” の例文
それから二千円の小切手を書かせ、後難を恐れて不意打に
刺殺
(
さしころ
)
し、発覚しない
中
(
うち
)
に金を受取って
行衛
(
ゆくえ
)
を
晦
(
くら
)
ましたという事になるんだね。
二重心臓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
そして
摘草
(
つみくさ
)
ほど
子供
(
こども
)
にとられたと
言
(
い
)
ふのを、
何
(
なん
)
だか
壇
(
だん
)
の
浦
(
うら
)
のつまり/\で、
平家
(
へいけ
)
の
公達
(
きんだち
)
が
組伏
(
くみふ
)
せられ
刺殺
(
さしころ
)
されるのを
聞
(
き
)
くやうで
可哀
(
あはれ
)
であつた。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
無念と
謂
(
い
)
はうか、
口惜
(
くちをし
)
いと謂はうか、宮さん、僕はお前を
刺殺
(
さしころ
)
して——驚くことは無い! ——いつそ死んで了ひたいのだ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
それとめざした外交官を
刺殺
(
さしころ
)
そうとしたところ、白い糸が無かったので、刺殺さずに立去ったというだけの話なのである。
今昔茶話
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
驚いて
其
(
その
)
方を見ると、右手の林の中で、一人の怪漢が片手に角灯を持ち、片手に
小刀
(
ナイフ
)
を振上げて、一人の農夫のような男を
刺殺
(
さしころ
)
す有様が見えた。
天狗岩の殺人魔
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
皆んな
午睡
(
ひるね
)
の最中に、電話で自分の女房を呼び出すと、君達証人の前で予め
双生児
(
ふたご
)
の指紋をつけて置いた兇器で
刺殺
(
さしころ
)
し、君達の目の届かない曲角の向うで
石塀幽霊
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
表に待たして置いた罪人の内七八人の
逸雄
(
はやりお
)
が
踏込
(
ふんご
)
んでまいりまして、
最早
(
もはや
)
平林を
刺殺
(
さしころ
)
してしまいました。
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
取
(
とら
)
んには
刺殺
(
さしころ
)
して物にせんか
縊殺
(
しめころ
)
して
呉
(
くれ
)
んかと立たり居たりして見ても
流石
(
さすが
)
に自分の
居宅
(
きよたく
)
にて
荒仕事
(
あらしごと
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そいつを、
刺殺
(
さしころ
)
そうなんて、八つ裂きにして、串焼きにしてえってのが、人情だが、惚れた人情って奴あ、又、人情の中でも別だわな。その女を、お前、助けようってんだ。
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
それが、何の因果か百合枝さん、あなたのことだけはあきらめてもあきらめても、あきらめ切れなんだ。
一層
(
いっそ
)
あなたを
刺殺
(
さしころ
)
して自分も死のうと思ったことが幾度あるか知れない。
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
七年前のその晩、主人の徳五郎が川崎から夜になって帰って来たのを、庭で
刺殺
(
さしころ
)
した時、与市は手で口を塞いで噛み付かれたのだろう。——ところが、噛み切られたのは右手の薬指だ。
銭形平次捕物控:049 招く骸骨
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
玲子さんが三階へ上ると間もなくあの女の寝室へ忍び込んで、何をするかと思ううちに、一気に
刺殺
(
さしころ
)
してしまったのです。つまり天罰を下したつもりなのですね。
継子
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
引拔
(
ひきぬき
)
無殘
(
むざん
)
にも娘を
刺殺
(
さしころ
)
せども猶立石は前後も知らず
醉臥
(
ゑひふし
)
居
(
ゐ
)
たるを直助は
直樣
(
すぐさま
)
上
(
うへ
)
に
跨
(
またが
)
り
咽喉
(
のどもと
)
を
突貫
(
つきとほ
)
し一ゑぐりに殺して
又
(
また
)
箪笥
(
たんす
)
の方へ
行
(
ゆか
)
んとせしに女房は
密
(
そつ
)
と續いて來るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
湯屋へはどうして入る?……うむ、馬鹿が!(と高笑いして)君たち、おい、いやしくも国のためには、妻子を
刺殺
(
さしころ
)
して、戦争に出るというが、男児たるものの本分じゃ。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
只今美惠比丘尼が坐禅観法中、稻垣小三郎が自殺をしようとするところへ、山田藤六が忍び込んで、これを
刺殺
(
さしころ
)
そうといたします。
夜
(
よ
)
はしん/\と更け渡り、雪は益々降りしきる。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此処
(
ここ
)
だけのお話ですが、二年まえの冬の或夜、あの部屋へ泊ったお客様……御老人の方とその若い美しい夫人でしたが、お泊りになった晩、御老人が若い夫人を短刀で
刺殺
(
さしころ
)
したうえ
亡霊ホテル
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
十歳前後の子供であったとは云え、人一人
刺殺
(
さしころ
)
されるのを見逃がす筈はなかった。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
この場を去らず
刺殺
(
さしころ
)
さまほしう、心は
躍
(
をど
)
り
襲
(
かか
)
り、躍り襲らんと為るなりけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
牧さえ
刺殺
(
さしころ
)
せば、全身
膾
(
なます
)
になろうとも、わしは本望じゃ
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
刺殺
(
さしころ
)
し我自ら
含状
(
ふくみじやう
)
を致して
切腹
(
せつぷく
)
なすべし然らば當年の内はよも
御對顏
(
ごたいがん
)
は有まじく其内には紀州へ
遣
(
つか
)
はせし兩人も
調
(
しら
)
べ行屆て
歸
(
かへ
)
るべし
斯
(
かゝ
)
れば
我
(
われ
)
果
(
はて
)
しとて
後
(
のち
)
忠義の程
顯
(
あらは
)
るべしと
覺悟
(
かくご
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
若
(
も
)
し
否
(
いや
)
と云わば仕方がないから其の目の悪い客衆を
刺殺
(
さしころ
)
して百両のお金を
奪
(
と
)
って丈助に渡し、若旦那さえ世に出れば私は縄に掛って
解死人
(
げしにん
)
に立とうとも、私の身は何う成ろうとも
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
若い二人の男が、仲よく笑い話をして行く
背後
(
うしろ
)
から突然に躍りかかって一人を
刺殺
(
さしころ
)
すと、残った一人を威嚇しながら、やはり二人の弁当の包みだけを奪って、又も悠々と山林に姿を消した。
白菊
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
又海岸では、三人の見知らぬ子供と戯れながら、その子供等に少しも気づかれぬ間に、砂の中の深山木氏を
刺殺
(
さしころ
)
さなければならなかった。十歳の子供に、果してこの難事が為しとげられたであろうか。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
奧樣
(
おくさま
)
私
(
わし
)
を
刺殺
(
さしころ
)
して、お
心懸
(
こゝろがかり
)
のないやうに
願
(
ねが
)
ひまする。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
私ならこんな女は一息に
刺殺
(
さしころ
)
して
了
(
しま
)
ふのです
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“刺殺”の意味
《名詞》
刺 殺(しさつ)
刃物で刺し殺すこと。
(野球)野手がボールを捕って打者や走者をアウトにすること。
(出典:Wiktionary)
“刺殺”の解説
野球用語
刺殺(しさつ、en: put out)とは、野球・クリケットなどにおいて、守備側プレイヤーが打者や走者を直接的にアウトにすること、またはその野手に記録される守備記録のことである。
(出典:Wikipedia)
刺
常用漢字
中学
部首:⼑
8画
殺
常用漢字
小5
部首:⽎
10画
“刺”で始まる語句
刺
刺戟
刺繍
刺青
刺身
刺客
刺子
刺史
刺々
刺激