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公然
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こうぜん
ふりがな文庫
“
公然
(
こうぜん
)” の例文
與力
(
よりき
)
の
中
(
なか
)
でも、
盜賊方
(
たうぞくがた
)
と
地方
(
ぢかた
)
とは、
實入
(
みい
)
りが
多
(
おほ
)
いといふことを、
公然
(
こうぜん
)
の
祕密
(
ひみつ
)
にしてゐるだけあつて、
其
(
そ
)
の
裝
(
よそほ
)
ひでもまた
一際
(
ひときは
)
目立
(
めだ
)
つて
美々
(
びゝ
)
しかつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
只
(
たゞ
)
彼等
(
かれら
)
の
凡
(
すべ
)
ては
藁
(
わら
)
を
打
(
う
)
つて
繩
(
なは
)
を
綯
(
な
)
ふべき
夜
(
よる
)
の
務
(
つと
)
めを
捨
(
すて
)
て
公然
(
こうぜん
)
一
所
(
しよ
)
に
集合
(
しふがふ
)
する
機會
(
きくわい
)
を
見出
(
みいだ
)
すことを
求
(
もと
)
めて
居
(
ゐ
)
る。
集合
(
しふがふ
)
することが
直
(
たゞち
)
に
彼等
(
かれら
)
に
娯樂
(
ごらく
)
を
與
(
あた
)
へるからである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
大佐
(
たいさ
)
の
語
(
かた
)
る
處
(
ところ
)
によると、
海賊島
(
かいぞくたう
)
云々
(
うんぬん
)
の
風聞
(
ふうぶん
)
も
實際
(
じつさい
)
の
事
(
こと
)
で、
其
(
その
)
海賊
(
かいぞく
)
仲間
(
なかま
)
と
或
(
ある
)
強國
(
きようこく
)
との
間
(
あひだ
)
に、
一種
(
いつしゆ
)
の
密約
(
みつやく
)
の
存
(
そん
)
して
居
(
を
)
る
事
(
こと
)
も、
海事
(
かいじ
)
に
審
(
くわ
)
しき
船員
(
せんゐん
)
社會
(
しやくわい
)
には、
殆
(
ほとん
)
ど
公然
(
こうぜん
)
の
秘密
(
ひみつ
)
となつて
居
(
を
)
る
由
(
よし
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
那樣事
(
そんなこと
)
は
無
(
な
)
い、
例
(
たと
)
へば
御覽
(
ごらん
)
なさい、
貴方
(
あなた
)
が
中風
(
ちゆうぶ
)
にでも
罹
(
かゝ
)
つたとか、
或
(
あるひ
)
は
假
(
かり
)
に
愚者
(
ぐしや
)
が
自分
(
じぶん
)
の
位置
(
ゐち
)
を
利用
(
りよう
)
して
貴方
(
あなた
)
を
公然
(
こうぜん
)
辱
(
はづか
)
しめて
置
(
お
)
いて、
其
(
そ
)
れが
後
(
のち
)
に
何
(
なん
)
の
報
(
むくい
)
も
無
(
な
)
しに
濟
(
す
)
んで
了
(
しま
)
つたのを
知
(
し
)
つたならば
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
いまは
落人
(
おちゅうど
)
どうような
境遇
(
きょうぐう
)
の
公然
(
こうぜん
)
とふれをまわしてたずねることもならず、いつか、
旅路
(
たびじ
)
の
蛍
(
ほたる
)
ぐさに
露
(
つゆ
)
のしとどに深くなる秋を知りながら、まだもって、その
消息
(
しょうそく
)
の一
片
(
ぺん
)
も知ることができない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
けれども
然
(
そ
)
んな事を
為
(
し
)
ちゃア僕も此の上ない恥辱じゃから、
敢
(
あえ
)
て好みはせん、好みはせんが貴公の出ように依って之を
公然
(
こうぜん
)
にすれば、云わずと知れた重禁錮、貴公に土を
担
(
かつ
)
がせる事を好みはせんが
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
院内
(
ゐんない
)
の一
室
(
ま
)
に
若
(
わか
)
い
醫者
(
いしや
)
と
起
(
お
)
き
伏
(
ふ
)
しゝてゐることは
公然
(
こうぜん
)
になつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
そんなことは
無
(
な
)
い、
例
(
たと
)
えば
御覧
(
ごらん
)
なさい、
貴方
(
あなた
)
が
中風
(
ちゅうぶ
)
にでも
罹
(
かか
)
ったとか、
或
(
あるい
)
は
仮
(
かり
)
に
愚者
(
ぐしゃ
)
が
自分
(
じぶん
)
の
位置
(
いち
)
を
利用
(
りよう
)
して
貴方
(
あなた
)
を
公然
(
こうぜん
)
辱
(
はずか
)
しめて
置
(
お
)
いて、それが
後
(
のち
)
に
何
(
なん
)
の
報
(
むくい
)
も
無
(
な
)
しに
済
(
す
)
んでしまったのを
知
(
し
)
ったならば
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
公
常用漢字
小2
部首:⼋
4画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“公然”で始まる語句
公然刑罰
公然堂々