三筋みすぢ)” の例文
二筋ふたすぢ三筋みすぢ後毛をくれげのふりかゝるかほげて、青年わかものかほじつながめて、睫毛まつげかげはなしづくひかつて、はら/\とたまなみだおとす。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「おゝいてえまあ」とかほしかめてかれるまゝくびかたぶけていつた。みだれたかみ三筋みすぢ四筋よすぢ手拭てぬぐひともつよかれたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
左の手に蝋燭ろふそくを持つて兄の背後うしろまはつたが、三筋みすぢ麻縄あさなはで後手にしばつてはしらくヽり附けた手首てくびは血がにじんで居る。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
には、放肆ほうししろしまが、三筋みすぢ四筋よすぢながみだれてゐた。代助が見るたびに、擬宝珠ぎぼしゆびて行く様に思はれた。さうして、それと共にしろしまも、自由に拘束なく、びる様な気がした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
三筋みすぢあるわかみち中程なかほどなりき。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
あけぼのらず、黄昏たそがれもりなか辿たどることありしが、みきあかねさす夕日ゆふひ三筋みすぢ四筋よすぢこずゑにはうすものもやめて、茄子畑なすばたけくらく、はなちひさきとなりつ。
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そこで女中ぢよちうをして近所きんじよ燒芋やきいもはせ、うづたかぼんせて、かたはらへあの名筆めいひつもつて、いはく「御浮氣おんうはきどめ」プンとにほつて、三筋みすぢばかり蒸氣けむところを、あちらさまから、おつかひもの、とつてた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)