“まへさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
前樣77.8%
前様22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其昔(そのむか)し大部屋(おほべや)あるきのお人(ひと)成(なり)しを一念(ねん)ばかりにて彼(あ)の御出世(ごしゆつせ)、馬車(ばしや)に乘(の)つてのお姿(すがた)は何(ど)のやうの髭武者(ひげむしや)だとて立派(りつぱ)らしう見(み)えるでは御座(ござ)んせぬか、お前樣(まへさま)も男(をとこ)なりや
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『猫(ねこ)は可厭(いや)!』と鋭(するど)い激(げき)した聲(こゑ)で鼠(ねずみ)が云(い)ひました。『若(も)しお前樣(まへさま)が私(わたし)だつたら猫(ねこ)を好(す)くの?』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
とお前様(まへさま)お聞(き)かせ申(まを)す話(はなし)は、これからぢやが、最初(さいしよ)に申(まを)す通(とほ)り路(みち)がいかにも悪(わる)い、宛然(まるで)人(ひと)が通(かよ)ひさうでない上(うへ)に、恐(おそろし)いのは、蛇(へび)で。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
かしく解(と)けではあられぬ春(はる)の氷(こほり)イヤ僕(ぼく)こそが結局(けつきよく)なり妹(いも)といふもの味(あぢ)しらねどあらば斯(か)くまで愛(あい)らしきか笑顔(えがほ)ゆたかに袖(そで)ひかへて良(りやう)さん昨夕(ゆふべ)は嬉(うれ)しき夢(ゆめ)を見(み)たりお前様(まへさま)が学校(がくかう)を
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
谷川(たにがは)から上(あが)つて来(き)さしつた時(とき)、手足(てあし)も顔(かほ)も人(ひと)ぢやから、おらあ魂消(たまげ)た位(くらゐ)、お前様(まへさま)それでも感心(かんしん)に志(こゝろざし)が堅固(けんご)ぢやから助(たす)かつたやうなものよ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
呼(よ)びたりとか病(やまい)の元(もと)はお前様(まへさま)と云(い)はるゝも道理(どうり)なり知(し)らざりし我(われ)恨(うら)めしくもらさぬ君(きみ)も恨(うら)めしく今朝(けさ)見舞(みま)ひしとき痩(や)せてゆるびし指輪(ゆびわ)ぬき取(と)りてこれ形見(かたみ)とも見給(みたま)はゞ嬉(うれ)しとて心細(こゝろぼそ)げに打(う)ち笑(ゑ)みたる其心(そのこゝろ)今少(いますこ)し早(はや)く知(し)らば斯(か)くまでには衰(おとろ)へさせじを
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)