“めえさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
前様95.7%
前樣4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうでがすよ。」と、七兵衛は首肯うなずいて、「お前様めえさまよく知っていなさるね。這奴こいつ、若旦那を釣出つりだそうと思ったって、うは行かねえ。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「お前様めえさまならタダで上げます。」と言つて、うしてもおあしを請取らなかつただらう、などと、取留とりとめもない事を考へて、おそおそる叔父を見た。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
隨つて、其昔「おめえ」とか「其方そご」とか呼び慣してゐた村の人達も、期せずして皆「お前樣めえさま」と呼んだ。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)