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麁朶
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そだ
ふりがな文庫
“
麁朶
(
そだ
)” の例文
又「打ったで済むか、
殊
(
こと
)
に面部の此の
疵
(
きず
)
縫うた処が
綻
(
ほころ
)
びたら何うもならん、亭主の横面を
麁朶
(
そだ
)
で打つてえ事が有るか、
太
(
ふて
)
え奴じゃア
汝
(
おのれ
)
」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼
(
かれ
)
は
暫
(
しばら
)
く
自失
(
じしつ
)
したやうにして
居
(
ゐ
)
て
麁朶
(
そだ
)
の
火
(
ひ
)
が
周圍
(
しうゐ
)
の
闇
(
やみ
)
に
壓
(
お
)
しつけられようとして
僅
(
わづか
)
に
其
(
そ
)
の
勢
(
いきほ
)
ひを
保
(
たも
)
つた
時
(
とき
)
彼
(
かれ
)
はすつと
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
第一この塔婆だって、束にして、
麁朶
(
そだ
)
、
枯葉
(
かれっぱ
)
と一所に、位牌堂うらの壁際に突込んであったなかから、(信女)をあてに引抜いて来たッてね、下足の若い
衆
(
しゅ
)
が言っていました。
露萩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
釣魚の場、投網の場もまた多くはこれら砂洲の上にあり。海苔を収むるがために「ひゞ」と称して
麁朶
(
そだ
)
を海中に柵立するところも、またこの砂洲の上もしくはその附近の地なり。
水の東京
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
差出
(
さしいだ
)
せばお三婆は
圍爐裡
(
ゐろり
)
の
端
(
はた
)
に火を
焚
(
たき
)
居
(
ゐ
)
たりしが是を
聞
(
きい
)
て大きに悦び
能
(
よく
)
も/\此大雪を
厭
(
いとは
)
ず
深切
(
しんせつ
)
にも持來り給へりと
麁朶
(
そだ
)
折
(
をり
)
くべて寶澤をも
爐端
(
ろばた
)
へ坐らせ元より
好
(
すき
)
の酒なれば
直
(
すぐ
)
に
燗
(
かん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
勘次
(
かんじ
)
は
時々
(
とき/″\
)
持
(
も
)
ち
込
(
こ
)
んだ
麁朶
(
そだ
)
や
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
が
理由
(
わけ
)
もなく
減
(
へ
)
つて
居
(
ゐ
)
ることを
知
(
し
)
つて
不快
(
ふくわい
)
な
感
(
かん
)
を
懷
(
いど
)
いてはこつそりと
呟
(
つぶや
)
きつゝおつぎに
當
(
あた
)
るのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それその
麁朶
(
そだ
)
を
燻
(
く
)
べてな、ぱッ/\と
燃
(
もや
)
しな……さア召上りまし、
此方
(
こっち
)
の
肉
(
み
)
が柔かなのでございますから、さア御比丘様
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼
(
かれ
)
は
殆
(
ほと
)
んど
動
(
うご
)
かぬやうにして
棄
(
す
)
てゝ
置
(
お
)
けばすつと
深
(
ふか
)
く
沈
(
しづ
)
んで
畢
(
しま
)
つたやうに
冷
(
さ
)
めて
行
(
ゆ
)
く
火
(
ひ
)
へぽちり/\と
麁朶
(
そだ
)
を
足
(
た
)
して
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
新「なに、此畜生め、オイ頭の
兀
(
はげ
)
てる
所
(
とこ
)
を
打
(
ぶ
)
つと、手が粘って変な心持がするから、棒か何か
無
(
ね
)
えか、
其処
(
そこ
)
に
麁朶
(
そだ
)
があらア、其の麁朶を取ってくんな」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
婆ア比丘尼じゃアから厭で/\ならん、お前がうんと云うてくれゝば、惠梅に別れて、私は
此処
(
こゝ
)
の家へ這入って働き男になり、
牛
(
うし
)
馬
(
うま
)
を
牽
(
ひ
)
いたり、山で
麁朶
(
そだ
)
をこなし
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
折角の
思召
(
おぼしめし
)
ですから戴いて置きましょう、日が暮れると雨の降る時は寒うございます、
直
(
じき
)
に本郷山が側ですから
山冷
(
やまびえ
)
がしますから、もっと其の
麁朶
(
そだ
)
をお
焚
(
く
)
べなさいまし
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と
何
(
なん
)
と心得違いしたか富五郎、無闇にお隅の手を取って
髯
(
ひげ
)
だらけの顔を押付ける処へ、母が帰って来て、此の
体
(
てい
)
を見て驚きましたから、
傍
(
そば
)
にある
麁朶
(
そだ
)
を取って
突然
(
いきなり
)
ポンと
撲
(
ぶ
)
った。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
米エ積んだり
麁朶
(
そだ
)
ア積んだりして
大概
(
たえげえ
)
信州から草津
沢渡
(
さわたり
)
あたりを引廻して、四万の方へ
牽
(
ひ
)
いて行くだが、その牛が
帰
(
けえ
)
って来る、牛を見ると馬てえものは馬鹿に怖がるで、崖へ駈込んだりしやす
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
麁
漢検1級
部首:⿅
13画
朶
漢検1級
部首:⽊
6画
“麁朶”で始まる語句
麁朶橋