“自失”の読み方と例文
読み方割合
じしつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼(かれ)は暫(しばら)く自失(じしつ)したやうにして居(ゐ)て麁朶(そだ)の火(ひ)が周圍(しうゐ)の闇(やみ)に壓(お)しつけられようとして僅(わづか)に其(そ)の勢(いきほ)ひを保(たも)つた時(とき)彼(かれ)はすつと立(た)ち上(あが)つた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
一方、広場の一同は、意外のできごとにぼうぜん自失(じしつ)した。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
惘然(ばうぜん)として自失(じしつ)して居(ゐ)た卯平(うへい)は藁(わら)の火(ひ)を浴(あ)びた。彼(かれ)は慌(あわ)てゝ戸口(とぐち)へ遁(に)げ出(だ)した時(とき)火(ひ)は既(すで)に赤(あか)い天井(てんじやう)を造(つく)つて居(ゐ)た。煙(けぶり)は四方(はう)から檐(のき)を傳(つた)ひてむく/\と奔(はし)つて居(ゐ)た。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)