“じしつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
痔疾60.0%
自失20.0%
耳疾10.0%
地質10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多少結核性の疑いもあるらしい痔疾じしつのためか、顔が病的な美しさをもっていて、目にうるんだ底光りがしていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
一方、広場の一同は、意外のできごとにぼうぜん自失じしつした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
その性格と耳疾じしつの故に一生悩み続けたベートーヴェンや、その天才の故に不幸だったモーツァルトやシューベルトに比べて、なんという大きな違いであろう。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
それは、音楽家としては致命的な疾患、——彼の耳疾じしつが高じた結果であったことは言うまでもない。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
云われて見ると、同じ黒の上衣、同じ縞ズボンではあったが、地質じしつや縞柄が違っていた。真に夢の様な出来事である。あまりのことに主客とも一座しんと静まり返ってしまった。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)