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願
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ねがわ
ふりがな文庫
“
願
(
ねがわ
)” の例文
「
願
(
ねがわ
)
くはわが求むる所を得んことを……願くは神われを
滅
(
ほろぼ
)
すを
善
(
よ
)
しとし
御手
(
みて
)
を伸べて我を絶ち給わんことを」と彼はひたすらに死を
希
(
ねが
)
う。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
あれは始末に
行
(
ゆ
)
かないものだ。
願
(
ねがわ
)
くばもう少し遠慮をしてもらいたい。遠慮をしなければ事実は決して挙げさせない事にしたらよかろう。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
願
(
ねがわ
)
くは何か
峻烈
(
しゅんれつ
)
なる刺激を与え、
鞭撻
(
べんたつ
)
激励して彼等を努力せしめたならば、日本の生産力もまた必ず多大の増加を見る事は疑いを
容
(
い
)
れまい。
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
「
失主狗
(
はなれいぬ
)
にて思ふに任せねど、心ばかりの薬礼なり。
願
(
ねがわ
)
くは納め給へ」ト、彼の豆滓を差し
出
(
いだ
)
せば。朱目も喜びてこれを納め。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
で
願
(
ねがわ
)
くはだ、
君
(
きみ
)
、どうぞ一つ
充分
(
じゅうぶん
)
に
彼
(
かれ
)
を
信
(
しん
)
じて、
療治
(
りょうじ
)
を
専
(
せん
)
一にして
頂
(
いただ
)
きたい。
彼
(
かれ
)
も
私
(
わたし
)
にきっと
君
(
きみ
)
を
引受
(
ひきう
)
けると
云
(
い
)
っていたよ。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
折角の巨人、いたずらに、だだあ、がんまの娘を
狙
(
ねろ
)
うて、鼻の下の長きことその脚のごとくならんとす。
早地峰
(
はやちね
)
の高仙人、
願
(
ねがわ
)
くは
木
(
こ
)
の葉の
褌
(
こん
)
を緊一番せよ。
遠野の奇聞
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
願
(
ねがわ
)
くば君
吾
(
わ
)
が説に賛成するあらば、共に
起
(
た
)
ちてこれを図り、併せてわが民族の救援につき討論せんことを請う。
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
「
惟皇
(
これこう
)
たる
上帝
(
じょうてい
)
、宇宙の神聖、この
宝香
(
ほうこう
)
を聞いて、
願
(
ねがわ
)
くは降臨を賜え。——
猶予
(
ゆうよ
)
未だ決せず、疑う所は神霊に
質
(
ただ
)
す。請う、
皇愍
(
こうびん
)
を垂れて、
速
(
すみやか
)
に吉凶を示し給え。」
奇怪な再会
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
願
(
ねがわ
)
くは国立公園になって、貯水池問題が首尾よく解消しても、有るが儘の姿で保護したいものである。
尾瀬の昔と今
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
吾々は
常
(
とこし
)
えに批評者を得ることあたわざるか、貴兄の意
願
(
ねがわ
)
くは聞くことを得ん、妄言多罪
師を失いたる吾々
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
願
(
ねがわ
)
くば新しい思想を尊び新しい活動を実現しようとする進歩主義の人人の
驥尾
(
きび
)
に従い、胸の鼓動をそれらの人人の調子と一つに
揃
(
そろ
)
えて意義ある自分の生活を続けたいと思っている。
婦人と思想
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
ただただ以上述ぶる所の場合に、終始一行の
骨折
(
ほねおり
)
心配は、如何ばかりなりしぞ、実に予が
禿筆
(
とくひつ
)
の書き尽し得べき所に非ず、
願
(
ねがわ
)
くは有志の士は自ら寒中登岳してその労を察せられんことを。
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
士「宜しい、朝来ては困るから
願
(
ねがわ
)
くは夕景から来れば他へ出ずに待っているよ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
願
(
ねがわ
)
くは
此方
(
こちら
)
の為めに断然公平を破って貰いたい。
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
そしてここに十七章三節において「
願
(
ねがわ
)
くは
質
(
ものしろ
)
を賜うて
汝
(
なんじ
)
みずから我の
保証
(
うけあい
)
となり給え、誰か
他
(
ほか
)
にわが手を
拍
(
う
)
つ者あらんや」
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
「おれは、もっと、駛りたい。どうも、さっきの岩の腹を突いて曲がった時なんか実に愉快だった。
願
(
ねがわ
)
くは船頭の
棹
(
さお
)
を借りて、おれが、舟を廻したかった」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
関口からそれて飛ぶ
蛍
(
ほたる
)
を追ざまに垣根に忍んで、おれを吸った
藪
(
やぶ
)
ッ蚊が、あなたの
蚊帳
(
かや
)
へとまった、と二の腕へ赤い毛糸を今でも結えているこの若い衆、
願
(
ねがわ
)
くはそのおかえりを
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
山「いえ金子は入りません、
願
(
ねがわ
)
くはお
乗替
(
のりかえ
)
の馬を一頭頂戴致したい」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そして「汝らは皆無用の
医師
(
くすし
)
なり、
願
(
ねがわ
)
くは汝ら全く黙せよ、しかするは汝らの
智慧
(
ちえ
)
なるべし」と
嘲
(
あざけ
)
る。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
不愉快でないとおっしゃればそれまでです、またそんな不愉快は通り
越
(
こ
)
しているとおっしゃれば、それも結構であります。
願
(
ねがわ
)
くは通り越してありたいと私は
祈
(
いの
)
るのであります。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
願
(
ねがわ
)
くはこの義務の束縛を
免
(
まぬ
)
かれて早く自由になりたい、人から
強
(
し
)
いられてやむをえずする仕事はできるだけ分量を
圧搾
(
あっさく
)
して手軽に済ましたいという根性が常に胸の
中
(
うち
)
につけまとっている。
現代日本の開化
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ああ神よ余は教会を
去
(
さっ
)
ても
爾
(
なんじ
)
を去る能わざるなり、教会に捨てらるる不幸は不幸なるべけれども爾に捨てられざれば足れり、
願
(
ねがわ
)
くは教会に捨てられしの故を以て余をして爾を離れざらしめよ。
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
願
常用漢字
小4
部首:⾴
19画
“願”を含む語句
御願
願望
願掛
祈願
願書
願人
心願
立願
誓願
大願成就
大願
哀願
発願
嘆願
願人坊主
請願
念願
追願
願度
懇願
...