電気でんき)” の例文
旧字:電氣
人間にんげんとおくから、たがいにはなしができるようになったのも、電気でんき発明はつめいしたからで、やはり自然しぜんおおきなちからを、ったからであります。
うずめられた鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのとき中内工学士なかうちこうがくし顔色かおいろがかすかに動搖どうようしたのを、警部けいぶはすばやくがついていた。それらの電気でんきメッキでは、青酸加里せいさんかり溶液ようえき使用しようされる。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
電気でんきは四ツかどいてりますのだからかすかに此方こちらうつりまする、松火たいまつ所々しよ/\にあるのでございますからハツキリとは見えませんが、なんでも旗が二十本ばかりまゐつたと思ひました。
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
高圧かうあつ電気でんき叫喚わめきおともなく
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あるのことです。いつものごとく、露店ろてんにならべられると、かたわらに、あたらしくどこからかられてきた、電気でんきスタンドがありました。
三つのお人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
技術ぎじゅつはとくに優秀ゆうしゅうだそうですね。むろん、電気でんきメッキもやるのでしような」
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
「ときどきおそろしい電気でんきとおると、わたし顔色かおいろさおになるのだ。みんなこの傷口きずぐち針線はりがねでつつかれたあとさ。」といいました。
電信柱と妙な男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
晩方ばんがたとしちゃんは、ラジオのおじさんのところへきました。そして、電車でんしゃのレールから、電気でんきったはなしをしました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
としちゃんのおおきな磁石じしゃくは、ラジオのおじさんから、電気でんきをかけてもらって、ばかにちからつよくなりました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「すぐ、レールにつけなければ、だめなんだよ。ぼくたち、冒険ぼうけんをして、電気でんきをかけにいくのさ。」
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
また、電気でんきが、にぎやかな街々まちまちにつくのも、てんでのうちにきたのも、そこには、たくさんなひとたちの労力ろうりょくとそれについやされた日数にっすうがあったことをかんがえなければなりません。
子供と馬の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
高等科こうとうか卒業そつぎょうするころには、たがいに家庭かてい状態じょうたいことなって、りょう一は、電気でんき興味きょうみをもつところから、そのほうの学校がっこうへいったし、友吉ともきちは、農業のうぎょう学校がっこうはいることになりました。
僕が大きくなるまで (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、電気でんきスタンドは、いいました。なぜなら、ひとのことというものは、なんでもよくえるものですから……。毎晩まいばん大空おおぞららすつきだけは、みんなの運命うんめいっていました。
三つのお人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
世間せけんさわがせるわるいねこだ。いかほどの神通力じんずうりきがあるにせよ、科学かがくちからにはかなうまい。わたし退治たいじしてやろう。」と、電気でんき応用おうようして、いよいよ、あかトラと勝負しょうぶけっすることになったのです。
花の咲く前 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「かわいそうに、花園はなぞのおもって、香水こうすいや、電気でんきにだまされたんだわ。」
だまされた娘とちょうの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
電気でんきスタンドは、つぎのように物語ものがたったのであります。
三つのお人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「とうとうK技師ケーぎしに、電気でんきころされちゃったのよ。」
花の咲く前 (新字新仮名) / 小川未明(著)