トップ
>
雷雨
>
らいう
ふりがな文庫
“
雷雨
(
らいう
)” の例文
母
(
はゝ
)
がまだ
存生
(
ぞんじやう
)
の
時
(
とき
)
だつた。……
一夏
(
あるなつ
)
、
日
(
ひ
)
の
暮方
(
くれがた
)
から
凄
(
すさま
)
じい
雷雨
(
らいう
)
があつた……
電光
(
いなびかり
)
絶間
(
たえま
)
なく、
雨
(
あめ
)
は
車軸
(
しやぢく
)
を
流
(
なが
)
して、
荒金
(
あらがね
)
の
地
(
つち
)
の
車
(
くるま
)
は、
轟
(
とゞろ
)
きながら
奈落
(
ならく
)
の
底
(
そこ
)
に
沈
(
しづ
)
むと
思
(
おも
)
ふ。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
果
(
はた
)
して
間
(
ま
)
もなく
雷雨
(
らいう
)
は、
拭
(
ぬぐ
)
うが
如
(
ごと
)
く
止
(
や
)
み、
山
(
やま
)
の
上
(
うえ
)
は
晴
(
は
)
れた、
穏
(
おだや
)
かな
最初
(
さいしょ
)
の
景色
(
けしき
)
に
戻
(
もど
)
りました。
私
(
わたくし
)
は
夢
(
ゆめ
)
から
覚
(
さ
)
めたような
気分
(
きぶん
)
で、しばらくは
言葉
(
くち
)
もきけませんでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
わたしの人生に夕べの
影
(
かげ
)
がすでに
射
(
さ
)
し始めた時になってみると、あのみるみるうちに過ぎてしまった朝まだきの春の
雷雨
(
らいう
)
の思い出ほどに、すがすがしくも
懐
(
なつか
)
しいものが
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
勿論
(
もちろん
)
人死
(
ひとじに
)
が出来、家は
雷雨
(
らいう
)
の中に
焔々
(
えんえん
)
と燃えあがりました。これはスグスグ雷はいつもの調子で、針の上に落ちてみますと、針の下から地中へ行く道が作ってないのです。
科学が臍を曲げた話
(新字新仮名)
/
海野十三
、
丘丘十郎
(著)
稲
(
いね
)
がとうとう
倒
(
たお
)
れてしまった。ぼくはもうどうしていいかわからない。あれぐらい
昨日
(
きのう
)
までしっかりしていたのに、
明方
(
あけがた
)
の
烈
(
はげ
)
しい
雷雨
(
らいう
)
からさっきまでにほとんど半分倒れてしまった。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
右大臣
(
うだいじん
)
は
待
(
ま
)
ちかねて、
自分
(
じぶん
)
でも
遠
(
とほ
)
い
海
(
うみ
)
に
漕
(
こ
)
ぎ
出
(
だ
)
して、
龍
(
たつ
)
を
見
(
み
)
つけ
次第
(
しだい
)
矢先
(
やさき
)
にかけて
射落
(
いおと
)
さうと
思
(
おも
)
つてゐるうちに、
九州
(
きゆうしう
)
の
方
(
ほう
)
へ
吹
(
ふ
)
き
流
(
なが
)
されて、
烈
(
はげ
)
しい
雷雨
(
らいう
)
に
打
(
う
)
たれ、その
後
(
のち
)
、
明石
(
あかし
)
の
濱
(
はま
)
に
吹
(
ふ
)
き
返
(
かへ
)
され
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
それから
間
(
ま
)
もなく、
私
(
わたくし
)
は
随分
(
ずいぶん
)
と
激
(
はげ
)
しい
雷雨
(
らいう
)
の
実況
(
じっきょう
)
を
見
(
み
)
せて
戴
(
いただ
)
いたのでございますが、
外観
(
がいかん
)
からいえばそれは
現世
(
げんせ
)
で
目撃
(
もくげき
)
した
雷雨
(
らいう
)
の
光景
(
こうけい
)
とさしたる
相違
(
そうい
)
もないのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
夜気がしっとりと重く、わたしの
火照
(
ほて
)
った顔へ
匂
(
にお
)
いを吹きつけるのだった。どうやら
雷雨
(
らいう
)
が来そうな模様で、黒い雨雲が
湧
(
わ
)
きだして空を
這
(
は
)
い、しきりにそのもやもやした
輪郭
(
りんかく
)
を変えていた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
「ここは僕の住宅です。恐竜の心配もないし、
雷雨
(
らいう
)
の危険もありません」
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
大
雷雨
(
らいう
)
。
桜
(
さくら
)
の
梢
(
こずえ
)
からセントエルモの火。
暗
(
やみ
)
のなか。
ペンネンノルデはいまはいないよ 太陽にできた黒い棘をとりに行ったよ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
実
(
じつ
)
にはげしい
雷雨
(
らいう
)
になりました。
ガドルフの百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“雷雨”の意味
《名詞》
雷雨(らいう)
雷を伴う降雨。夏の季語。
(出典:Wiktionary)
雷
常用漢字
中学
部首:⾬
13画
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
“雷雨”で始まる語句
雷雨季