トップ
>
降積
>
ふりつも
ふりがな文庫
“
降積
(
ふりつも
)” の例文
退き
臥床
(
ふしど
)
に入ければ夜は
深々
(
しん/\
)
と
降積
(
ふりつも
)
る雪に
四邊
(
あたり
)
の
䔥然
(
しめやか
)
にて
鼾
(
いひき
)
の聲のみ聞えるにぞ
伴
(
ばん
)
建部
(
たてべ
)
の兩人は今や/\と窺ふ
機
(
をり
)
お島は藤三郎を
抱上
(
いだきあげ
)
小用
(
こよう
)
に
連行
(
つれゆく
)
體
(
てい
)
に
持成
(
もてなし
)
座敷々々を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
すぐに窓の雨戸を明けかけたが、
建込
(
たちこ
)
んだ
路地
(
ろじ
)
の家の屋根一面
降積
(
ふりつも
)
った雪の上に日影と青空とがきらきら照輝くので
暫
(
しばら
)
く目をつぶって立ちすくむと、下の方から女の声で
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
また前に言った、もの凄い暗い夜も、年経て、なつかしい人を思えば、
降積
(
ふりつも
)
る
霰
(
あられ
)
も、白菊。
霰ふる
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
また
前
(
まへ
)
に
言
(
い
)
つた、もの
凄
(
すご
)
い
暗
(
くら
)
い
夜
(
よる
)
も、
年
(
とし
)
經
(
へ
)
て、なつかしい
人
(
ひと
)
を
思
(
おも
)
へば、
降積
(
ふりつも
)
る
霰
(
あられ
)
も、
白菊
(
しらぎく
)
。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
小屋の
中
(
うち
)
には
単
(
ただ
)
こればかりでなく、
両傍
(
りょうわき
)
に
堆
(
うずたか
)
く偉大な材木を積んであるが、その
嵩
(
かさ
)
は与吉の
丈
(
たけ
)
より高いので、
纔
(
わずか
)
に
鋸屑
(
おがくず
)
の
降積
(
ふりつも
)
った上に、小さな
身体
(
からだ
)
一ツ入れるより他に余地はない。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
小屋
(
こや
)
の
中
(
うち
)
には
單
(
たゞ
)
こればかりでなく、
兩傍
(
りやうわき
)
に
堆
(
うづたか
)
く
偉大
(
ゐだい
)
な
材木
(
ざいもく
)
を
積
(
つ
)
んであるが、
其
(
そ
)
の
嵩
(
かさ
)
は
與吉
(
よきち
)
の
丈
(
たけ
)
より
高
(
たか
)
いので、
纔
(
わづか
)
に
鋸屑
(
おがくづ
)
の
降積
(
ふりつも
)
つた
上
(
うへ
)
に、
小
(
ちひ
)
さな
身體
(
からだ
)
一
(
ひと
)
ツ
入
(
い
)
れるより
他
(
ほか
)
に
餘地
(
よち
)
はない。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
村
(
むら
)
へ
掛
(
かゝ
)
ると、
降積
(
ふりつも
)
つた
大竹藪
(
おほたけやぶ
)
を
弓形
(
ゆみなり
)
に
壓
(
あつ
)
したので、
眞白
(
まつしろ
)
な
隧道
(
トンネル
)
を
潛
(
くゞ
)
る
時
(
とき
)
、
雀
(
すゞめ
)
が、ばら/\と
千鳥
(
ちどり
)
に
兩方
(
りやうはう
)
へ
飛交
(
とびかは
)
して
小蓑
(
こみの
)
を
亂
(
みだ
)
す
其
(
そ
)
の
翼
(
つばさ
)
に、
藍
(
あゐ
)
と
萌黄
(
もえぎ
)
と
紅
(
くれなゐ
)
の、
朧
(
おぼろ
)
に
蝋燭
(
らふそく
)
に
亂
(
みだ
)
れたのは、
鶸
(
ひわ
)
、
山雀
(
やまがら
)
、
鸞
(
うそ
)
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
引返して
行
(
ゆ
)
く女中のあとへついて、出しなに、
真中
(
まんなか
)
の
襖
(
ふすま
)
を閉める、と
降積
(
ふりつも
)
る雪の
夜
(
よ
)
は、
一重
(
ひとえ
)
の
隔
(
へだて
)
も音が沈んで、酒の座は
摺退
(
すりの
)
いたように、ずッと遠くなる……風の寒い、冷い縁側を、するする通って
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
降
常用漢字
小6
部首:⾩
10画
積
常用漢字
小4
部首:⽲
16画
“降”で始まる語句
降
降誕祭
降参
降出
降頻
降口
降人
降魔
降下
降雪