“摺退”の読み方と例文
読み方割合
すりの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お聞き……そうすると……壁腰、——幹事の沢岡が気にして摺退すりのいたという、敷居外の柱の根の処で
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
引返してく女中のあとへついて、出しなに、真中まんなかふすまを閉める、と降積ふりつもる雪のは、一重ひとえへだても音が沈んで、酒の座は摺退すりのいたように、ずッと遠くなる……風の寒い、冷い縁側を、するする通って
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)