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複雑
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ふくざつ
ふりがな文庫
“
複雑
(
ふくざつ
)” の例文
旧字:
複雜
木
(
き
)
の
芽
(
め
)
は、
生
(
う
)
まれて
出
(
で
)
た
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
が
予想
(
よそう
)
をしなかったほど、
複雑
(
ふくざつ
)
なのに
頭
(
あたま
)
を
悩
(
なや
)
ましました。そして、
空恐
(
そらおそ
)
ろしさに
震
(
ふる
)
えていました。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
恭一は非常に
複雑
(
ふくざつ
)
な表情をして、次郎と俊三とを見くらべた。三人は、それっきりおたがいに顔ばかり見合っていたが、恭一が、しばらくして
次郎物語:02 第二部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
私
(
わたくし
)
は
嬉
(
うれ
)
しいやら、
恋
(
こい
)
しいやら、
又
(
また
)
不思議
(
ふしぎ
)
やら、
何
(
なに
)
が
何
(
なに
)
やらよくは
判
(
わか
)
らぬ
複雑
(
ふくざつ
)
な
感情
(
かんじょう
)
でその
時
(
とき
)
初
(
はじ
)
めて
自分
(
じぶん
)
の
魂
(
たましい
)
の
親
(
おや
)
の
前
(
まえ
)
に
自身
(
じしん
)
を
投
(
な
)
げ
出
(
だ
)
したのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
其
動機
(
どうき
)
は、
単
(
たん
)
に哲学上の好奇心から
来
(
き
)
た
事
(
こと
)
もあるし、又
世間
(
せけん
)
の現象が、
余
(
あま
)
りに
複雑
(
ふくざつ
)
な
色彩
(
しきさい
)
を以て、
彼
(
かれ
)
の
頭
(
あたま
)
を染め
付
(
つ
)
けやうと
焦
(
あせ
)
るから
来
(
く
)
る事もあるし
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
小ツルと
松江
(
まつえ
)
がとびとびして勇みたった。だまっているのは
早苗
(
さなえ
)
と、
片桐
(
かたぎり
)
コトエだけである。早苗はもちまえの無口からであったが、コトエのほうは
複雑
(
ふくざつ
)
な顔をしていた。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
▼ もっと見る
しかし、そうだとすると、いよいよ俵という字には
複雑
(
ふくざつ
)
な感情が、からみついてくる。
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
昔の経済社会とは違って近代は一国内における経済
現象
(
げんしょう
)
さえなかなか
複雑
(
ふくざつ
)
になって来ているに、いわんや国家的経済現象に至ってはなかなか個人の力で
如何
(
いかん
)
ともできぬことがままある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
僕「へええ、もっと
複雑
(
ふくざつ
)
なのですか?」
不思議な島
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
障子
(
しょうじ
)
、
欄間
(
らんま
)
、
床柱
(
とこばしら
)
などは
黒塗
(
くろぬり
)
り、
又
(
また
)
縁
(
えん
)
の
欄干
(
てすり
)
、
庇
(
ひさし
)
、その
他
(
た
)
造作
(
ぞうさく
)
の一
部
(
ぶ
)
は
丹塗
(
にぬ
)
り、と
言
(
い
)
った
具合
(
ぐあい
)
に、とてもその
色彩
(
いろどり
)
が
複雑
(
ふくざつ
)
で、そして
濃艶
(
のうえん
)
なのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
次郎は妙に用心深い眼をしてたずねたが、それには、かなり
複雑
(
ふくざつ
)
な気持がこめられていた。
次郎物語:02 第二部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
笛
(
ふえ
)
や、
琴
(
こと
)
のような、
単純
(
たんじゅん
)
な
楽器
(
がっき
)
では、どうすることもできないけれど、オルガンのように、
複雑
(
ふくざつ
)
な
楽器
(
がっき
)
になったら、なんとかして、その
目的
(
もくてき
)
が
達
(
たっ
)
せられは、しないかということを
考
(
かんが
)
えたのです。
楽器の生命
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
竜神
(
りゅうじん
)
の
受持
(
うけもち
)
はなかなか
大
(
おお
)
きく、
広
(
ひろ
)
く、そして
複雑
(
ふくざつ
)
で、とてもそのすべてを
語
(
かた
)
りつくすことはできぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
その
夜
(
よ
)
、
町
(
まち
)
の
方
(
ほう
)
からは、これまでにないよい
音色
(
ねいろ
)
が
聞
(
き
)
こえてきました。その
音
(
おと
)
はいつもよりにぎやかそうで、また
複雑
(
ふくざつ
)
した
音色
(
ねいろ
)
のように
思
(
おも
)
われました。さよ
子
(
こ
)
はまたそこまでいってみたくなりました。
青い時計台
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
間
(
あいだ
)
にどういう
複雑
(
ふくざつ
)
な
事情
(
じじょう
)
があったことかしれません。
ある冬の晩のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
複
常用漢字
小5
部首:⾐
14画
雑
常用漢字
小5
部首:⾫
14画
“複雑”で始まる語句
複雑深刻