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しり
ふりがな文庫
“
知
(
しり
)” の例文
それこれを信ずるのはじめ、目これを見、耳これを
聞
(
きき
)
、心これを察し、その信ずべきを
知
(
しり
)
て、しかるのちはじめて疑わざるに至る。
教門論疑問
(新字新仮名)
/
柏原孝章
(著)
小山「そうですか。私どもは何時でも光沢のないものばかり見ていますから上等のを
知
(
しり
)
ません。上等のは光るほど光沢がありますかね」
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
十萬世界の大地のちりは
知人
(
しるひと
)
もありなん。
法華經
(
ほけきやう
)
一
字
(
じ
)
供養の
功徳
(
くどく
)
は
知
(
しり
)
がたしとこそ
佛
(
ほとけ
)
はとかせ給て
候
(
さふら
)
へ、
此
(
これ
)
をもて御心あるべし。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
一人大岡越前守のみ夫が
邪曲
(
じやきよく
)
を
窺
(
うかゞ
)
ひ
知
(
しり
)
身命
(
しんめい
)
を
投打
(
なげうち
)
て
既往
(
きわう
)
今來
(
こんらい
)
を尋ね遂に
奸計
(
かんけい
)
を
看破
(
みやぶ
)
つて
處刑
(
しよけい
)
せしといふ
有名
(
いうめい
)
の談話にて
斯
(
かゝ
)
る奸物を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
目科は
威長高
(
いたけだか
)
に巡査に向い「貴官は
拙者
(
せっしゃ
)
を
知
(
しり
)
ませんか、拙者は目科です、是なる若者は拙者と
一処
(
いっしょ
)
に来たのです」目科の名を
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
▼ もっと見る
さるによつて
明日
(
あす
)
よりは、
木賊
(
とくさ
)
ヶ原
(
はら
)
の
朱目
(
あかめ
)
が
許
(
もと
)
に行きて、療治を
乞
(
こ
)
はんといふことまで、
怎麼
(
いか
)
にしけんさぐり
知
(
しり
)
つ
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
能
(
よ
)
く
自他
(
じた
)
の
分
(
ぶん
)
を
明
(
あきらか
)
にして
二念
(
にねん
)
あることなく、理にも非にもただ徳川家の主公あるを
知
(
しり
)
て他を見ず、いかなる非運に際して
辛苦
(
しんく
)
を
嘗
(
なむ
)
るもかつて
落胆
(
らくたん
)
することなく
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
同紀に、
雖辺土未清余妖尚梗而
(
トツクニハナホサヤゲリトイヘドモ
)
、
中洲之地無風塵
(
ウチツクニハヤスラケシ
)
てふと同意なるにて
知
(
しり
)
ぬ。かくてその隣とは、此度は紀伊国を
差
(
さす
)
也。然れば莫囂国隣之の五字は、
紀乃久爾乃
(
キノクニノ
)
と
訓
(
よむ
)
べし。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
ですが、苦労人の女中にも、わけ
知
(
しり
)
の姉たちにも、
気
(
け
)
ぶりにも悟られた事はありません。身ぶり素ぶりに出さないのが、ほんとの我が身体で、口へ出して言えないのが、真実の心ですわ。
山吹
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
おまえの髪と
確
(
しっか
)
り結び
合
(
あわ
)
せ
喼喼
(
きゅうきゅう
)
如律令
(
にょりつりょう
)
と
唱
(
とな
)
えて谷川に流し
捨
(
すて
)
るがよいとの事、憎や
老嫗
(
としより
)
の癖に我を
嬲
(
なぶ
)
らるゝとは
知
(
しり
)
ながら、
貴君
(
あなた
)
の
御足
(
おんあし
)
を
止度
(
とめた
)
さ故に
良事
(
よいこと
)
教
(
おし
)
られしよう
覚
(
おぼえ
)
て
馬鹿気
(
ばかげ
)
たる
呪
(
まじない
)
も
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
雛から鳥屋で育つた雲雀と
知
(
しり
)
ながら
晶子詩篇全集拾遺
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
慕
(
したは
)
せ今に至るまでも名奉行と言る時は只に忠相ぬし一
個
(
にん
)
に
止
(
とゞま
)
るが如く思ひ大岡越前守の名は三歳の小兒といへども之を
知
(
しり
)
頻
(
しきり
)
に
明斷
(
めいだん
)
を
稱
(
たゝへ
)
るこそ
人傑
(
じんけつ
)
の
才
(
さい
)
稀世
(
きせい
)
の人といふ可し是等を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あるいは云、諸教を折衷して邦俗に合うべきを取るべしと。これみな、その一を
知
(
しり
)
て、いまだその二を知らざるの論なり。それ大声は
閭耳
(
りょじ
)
に入らず、上乗は凡夫を導くに足らず。
教門論疑問
(新字新仮名)
/
柏原孝章
(著)
知
(
しり
)
たる者なしお前は頼まれて度々お宿へ參りし事あれば
能々
(
よく/\
)
考
(
かんが
)
へて御役人樣へ申上られよと
聞
(
き
)
き惣助も十兩の金子を見て肝を潰し頻りに金の
欲
(
ほし
)
さに樣々と考へ
成程
(
なるほど
)
澤の井さんに頼まれて折々手紙を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
知
常用漢字
小2
部首:⽮
8画
“知”を含む語句
承知
知人
知己
不知
報知
知合
知悉
下知
知行
見知
知音
御承知
行方知
情知
知識
見知越
御存知
窺知
知慧
知恩院
...