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狂氣
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きちがひ
ふりがな文庫
“
狂氣
(
きちがひ
)” の例文
新字:
狂気
『ボズさん!』と
僕
(
ぼく
)
は
思
(
おも
)
はず
涙聲
(
なみだごゑ
)
で
呼
(
よ
)
んだ。
君
(
きみ
)
、
狂氣
(
きちがひ
)
の
眞似
(
まね
)
をすると
言
(
い
)
ひ
玉
(
たま
)
ふか。
僕
(
ぼく
)
は
實
(
じつ
)
に
滿眼
(
まんがん
)
の
涙
(
なんだ
)
を
落
(
お
)
つるに
任
(
ま
)
かした。(畧)
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
ジエィン——いつぞや私に刄向かつて來たときの、あの
狂氣
(
きちがひ
)
じみた怒り方を。世界中で一番惡い人間だと私を嫌つたあの口調を。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
けんどそれやわしに言はすと
譃
(
うそ
)
や。
何
(
な
)
んぼ氣がちごたかて、わしを知つてゝ、お時を知らんちふことがあるもんか。其處んとこは作り
狂氣
(
きちがひ
)
や。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
腰
(
こし
)
もあらはの
梣
(
とねりこ
)
よ、
草叢
(
くさむら
)
から
生
(
は
)
へた汚れた夢のやうだ。
生
(
いのち
)
の無い影の
中
(
なか
)
に咲きたいといふ
狂氣
(
きちがひ
)
の
百合
(
ゆり
)
のやうでもある。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
ロレ まゝゝ、
滅相
(
めっそう
)
なことをすまい。これ、
男
(
をとこ
)
ではないか?
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
れば
男
(
をとこ
)
ぢゃが、
其
(
その
)
涙
(
なみだ
)
は
宛然
(
さながら
)
の
女子
(
をなご
)
ぢゃ。
狂氣
(
きちがひ
)
めいた
其
(
その
)
振舞
(
ふるまひ
)
は
理性
(
りせい
)
のない
獸類同然
(
けだものどうぜん
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
雜俳
(
ざつぱい
)
もやる、ことに芝居
狂氣
(
きちがひ
)
が大變で、素人芝居をして何百兩と費ひ込んだり、ひいきの役者に引幕を送つたり
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
狂氣
(
きちがひ
)
の
身
(
み
)
にして
見
(
み
)
ると
隨分
(
ずいぶん
)
氣
(
き
)
づよいものと
恨
(
うら
)
まれる、
女
(
をんな
)
といふものは
最
(
も
)
う
少
(
すこ
)
しやさしくても
好
(
い
)
い
筈
(
はづ
)
ではないかと
立
(
た
)
てつゞけの一ト
息
(
いき
)
に、おぬひは
返事
(
へんじ
)
もしかねて、
私
(
わた
)
しは
何
(
なん
)
と申てよいやら
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
氣の毒に思ひ
何時
(
いつ
)
まで
狂氣
(
きちがひ
)
でも有まじ其内には
正氣
(
しやうき
)
に成べしとて
己
(
おの
)
が
明家
(
あきや
)
に
住
(
すまは
)
せ此處にあること
半年程
(
はんねんほど
)
にて漸やく
正氣
(
しやうき
)
に成しかば以前の如く
産婦
(
さんぷ
)
の
世話
(
せわ
)
を
業
(
わざ
)
として
寡婦暮
(
やもめぐら
)
しに世を渡りける。
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あの
狂氣
(
きちがひ
)
のやうに
立騷
(
たちさわ
)
いで
居
(
を
)
る
多人數
(
たにんずう
)
の
間
(
あひだ
)
を
分
(
わ
)
けて、
此
(
この
)
柔弱
(
かよわ
)
き
夫人
(
ふじん
)
と
少年
(
せうねん
)
とを
安全
(
あんぜん
)
に
端艇
(
たんてい
)
に
送込
(
おくりこ
)
む
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
やう? あゝ
人間
(
にんげん
)
はいざと
云
(
い
)
ふ
塲合
(
ばあひ
)
には、
恥辱
(
はぢ
)
も
名譽
(
めいよ
)
もなく、
斯
(
か
)
く
迄
(
まで
)
生命
(
いのち
)
の
惜
(
を
)
しい
者
(
もの
)
かと
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
幼いアデェルは私を見ると半分
狂氣
(
きちがひ
)
のやうになつて喜んだ。フェアファックス夫人は
平常
(
ふだん
)
の通りの打解けた親しみを以て私を迎へてくれた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
葡萄のやうな
薔薇
(
ばら
)
の花、
窖
(
あなぐら
)
と
酒室
(
さかむろ
)
の花である葡萄のやうな
薔薇
(
ばら
)
の
花
(
はな
)
、
狂氣
(
きちがひ
)
の
亞爾箇保兒
(
アルコオル
)
がおまへの
息
(
いき
)
に
跳
(
は
)
ねてゐる、愛の狂亂を
吹
(
ふ
)
つかけておくれ、
僞善
(
ぎぜん
)
の花よ、
無言
(
むごん
)
の花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
狂氣
(
きちがひ
)
の身にして見ると隨分氣づよいものと恨まれる、女といふものは最う少しやさしくても好い筈ではないかと立てつゞけの一ト息に、おぬひは返事もしかねて、私しは何と申してよいやら
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「まだ生きてやはるんやらう。……
狂氣
(
きちがひ
)
にならはつたんらしい。」
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「お前は誰?」と
訝
(
いぶか
)
しげに、驚きながらも
狂氣
(
きちがひ
)
じみた樣子もなく私を見上げて、「お前は私のまるで知らない人だ——ベシーは何處にゐるの?」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
狂
常用漢字
中学
部首:⽝
7画
氣
部首:⽓
10画
“狂氣”で始まる語句
狂氣染
狂氣面
狂氣顏
狂氣沙汰
狂氣街道