和太郎さんの年とったおかあさんは、ぶいぶいと糸くり車をまわしては、かた目で柱時計を見あげ見あげ、夜おそくまで待っていました。
事務室の柱時計がゆっくり、十時をうった。次郎はかぞえるともなくその音をかぞえていたが、かぞえおわると、やにわに立ちあがった。
“柱時計(掛時計)”の解説
掛時計、掛け時計(かけどけい)は、壁や柱などに(釘などにより掛ける点を設け)掛ける、という設置スタイルの時計である。「壁掛け時計」とも。クウォーツ化以前の振り子時計は重かったため、掛けるのに、脆い材料であることも多い壁面ではなく、強度のある柱を利用することが専らであったため「柱時計(はしらどけい)」という語がある。また英語では wall clock という表現に近いが、wall clock には掛けてあるものだけでなく、ムーブメントが壁自体に埋め込まれていて壁面自体に文字盤の模様があるようなものも含まれ、また「個人用ではなく、部屋などその壁が見える範囲で共有されるための時計」というような意味もあるため、「掛時計」と一対一には対応しない。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)
“柱時”で始まる語句