教会堂きょうかいどう)” の例文
旧字:教會堂
そのとき、ぼうやは、ひとりであるいて、教会堂きょうかいどうもんから、そとほうていこうとしていました。これをつけた、おばあさんは
鳥鳴く朝のちい子ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして仏教ぶっきょう叡山えいざんにおけるがごとく、ここに教会堂きょうかいどうを建て、十聖壇せいだんをまつり、マリヤの讃歌さんかをたたえて、朝夕、南蛮寺のかわったかねが、京都きょうとの町へもひびいていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雪催ゆきもよいのくもったそらに、教会堂きょうかいどうのとがった三角形かくけい屋根やねは、くろえがされていました。そして、かたわらのちいさなうちから、ちらちらとあかりがもれていました。
青い星の国へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
だから、むろん、祭壇さいだんはあれほうだいだし、もとの教会堂きょうかいどうには、やり鉄砲てっぽうをたくわえこみ、うわべこそ伴天連バテレン黒布こくふをまとっているが、心は、人穴ひとあな時代からかわりのない残忍ざんにんなるかれであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、先生せんせいのおかあさんと、おとうとさんは、そのまちにあった、教会堂きょうかいどう番人ばんにんをなさっていることもったのでした。
青い星の国へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちいちゃんは、ぼうやをつれて、教会堂きょうかいどう横手よこてほうへいきました。そこには、さくらがあって、はないていました。こしかけや、すべりだいなどがありました。
鳥鳴く朝のちい子ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
みどりおおおかっていた教会堂きょうかいどうまえとおりかかると、たくさんひとあつまって、とううえをながめていました。
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
佐吉さきちは、それらのさまをながめながらあるいていますうちに、ある教会堂きょうかいどうまえにさしかかったのです。
酔っぱらい星 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうどそのは、クリスマスのおまつりでありましたので、その教会堂きょうかいどうなかはにぎやかでありました。
酔っぱらい星 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちいちゃんは、うたいながら、教会堂きょうかいどうまではしっていくと、はや、お説教せっきょうが、はじまっていました。
鳥鳴く朝のちい子ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
まちへささやかな教会堂きょうかいどうがたてられました。ちかくの子供こどもたちや、めぐまれない家庭かていおんなたちが、日曜日にちようびごとに、おいのりにあつまって、牧師ぼくしのお説教せっきょうをきいたのであります。
天女とお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
達吉たつきちは、人々ひとびとがなんといってもかまわずに、さくえて、寂然せきぜんとした教会堂きょうかいどう敷地内しきちないはいみ、まどわくを足場あしばとして、さるのごとく、といをつたって、建物たてものかべじり
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
どちらへがったらいいかわからなかったので、しばらくたたずんで、きかかったひとに、教会堂きょうかいどう在所ありかをたずねますと、すぐわかって、そこから三、四ちょうのところでありました。
青い星の国へ (新字新仮名) / 小川未明(著)