こぞ)” の例文
新字:
たとひポリンニアとその姉妹達とがかれらのいと甘き乳をもていとよく養ひし諸〻の舌今こぞりて鳴りて 五五—五七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
たつしける萬事利發りはつ取廻とりまはしゆゑ重役衆ぢうやくしうには其樣にはからひ下役人へは賄賂わいろおく萬事ばんじ拔目ぬけめなきゆゑ上下こぞつて吉兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
二萬六千にまんろくせん人口中じんこうちゆう地下室ちかしつ監禁かんきんされてゐた一名いちめい囚徒しゆうとのぞほかこぞつて死滅しめつしたことにおい有名ゆうめいである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
心状しんじやうのほどはらず、仲問ちうげん風情ふぜいには可惜をしい男振をとこぶりわかいものが、鼻綺麗はなぎれいで、勞力ほねをしまずはたらくから、これはもありさうなこと上下かみしもこぞつてとほりがよく、元二げんじ元二げんじたいした評判ひやうばん
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
墨股すのまたの戰ひに少しく會稽の恥をすゝぎたれども、新中納言(知盛)軍機ぐんきしつして必勝の機をはづし、木曾のおさへと頼みしじやうの四郎が北陸ほくりくの勇をこぞりし四萬餘騎、餘五將軍よごしやうぐん遺武ゐぶを負ひながら
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
そられたる斷食だんじきの日、尼寺あまでら童貞どうていこぞりて運河に船の行くを眺めたり。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
各藩こぞつて學者に研究させたものでした。
御伴船みともぶねこぞりさもらへ
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
われらの中の最美物いとうつくしきものなる第五の光は、下界こぞりてその消息おとづれうゝるほどなる戀より吹出づ 一〇九—一一一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
心状しんじやうのほどはらず、中間ちうげん風情ふぜいには可惜あたら男振をとこぶりの、すくないものが、身綺麗みぎれいで、勞力ほねをしまずはたらくから、これはもありさうなことで、上下じやうげこぞつてとほりがよく、千助せんすけ千助せんすけたいした評判ひやうばん
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
以てつかひける故に一同こぞつて出精しゆつせいなし益々ます/\伊勢屋の暖簾のれんとみさかえければ其久八が赤心せきしんかんじて養父五兵衞もうまかはりし如く慈善じぜんの心をおこし昔しの行ひをはぢ己れは隱居して久八に家督かとく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
後の世はこぞりて必らず續かむと
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
御伴みともびとこぞり仰げや。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
はてしなくひろき天涯未だこぞりて一の色とならず、夜その闇をことごとく頒ち與へざるまに 七〇—七二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
深くあはれみ此人々の爲にそうを多くまねき同村の寺にて大法會ほふゑ執行とりおこなひ村中へは施行せぎやうをなし夫れより後傳吉は倍々ます/\其身をつゝしみ村人をあはれみければ一村こぞつて其徳を稱し領主よりも屡々しば/\賞詞しやうし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こぞりてれゐふくまれて
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
天堂こぞりてかくとなへ、そのうるはしき歌をもて我を醉はしむ 一—三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)