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戦友
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せんゆう
ふりがな文庫
“
戦友
(
せんゆう
)” の例文
いままで
勇敢
(
ゆうかん
)
に
戦
(
たたか
)
っていた
戦友
(
せんゆう
)
が、ばたり、ばたりと
前後
(
ぜんご
)
にたおれていきました。それにつらかったのは、たまのつきかかったことでした。
しらかばの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
後
(
ご
)
、
彼
(
かれ
)
は、かつての
約束
(
やくそく
)
を
守
(
まも
)
って、
戦友
(
せんゆう
)
の
骨壺
(
こつつぼ
)
を
負
(
お
)
い、
前線
(
ぜんせん
)
から、また
前線
(
ぜんせん
)
へと
野
(
の
)
を
越
(
こ
)
え、
河
(
かわ
)
を
渡
(
わた
)
って、
進撃
(
しんげき
)
をつづけているのでありました。
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「まだ、
一月
(
ひとつき
)
ばかりにしかならない。いくら
苦
(
くる
)
しんでも、こうして、
帰
(
かえ
)
られたものは、しあわせだが、いつまでたっても、もどらない
戦友
(
せんゆう
)
はかわいそうだ。」
たましいは生きている
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すでに、
去年
(
きょねん
)
のいまごろ、
塹壕
(
ざんごう
)
の
中
(
なか
)
で、
異郷
(
いきょう
)
の
空
(
そら
)
を
見
(
み
)
ながらいった、
戦友
(
せんゆう
)
の
言葉
(
ことば
)
が、
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
されたのでした。
少女と老兵士
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いまも
前線
(
ぜんせん
)
にあって
戦
(
たたか
)
いつつある
戦友
(
せんゆう
)
のことを
考
(
かんが
)
えると、
自分
(
じぶん
)
は
武運
(
ぶうん
)
つたなくして
帰還
(
きかん
)
しながら、なんで、これしきの
戦傷
(
せんしょう
)
を
名誉
(
めいよ
)
として
人
(
ひと
)
に
誇
(
ほこ
)
ることができようか
村へ帰った傷兵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
「あちらの
島
(
しま
)
に、まだ
残
(
のこ
)
っている、
戦友
(
せんゆう
)
のことを
思
(
おも
)
っていたんだよ。」と、その
人
(
ひと
)
は、
答
(
こた
)
えました。
たましいは生きている
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
靖国神社
(
やすくにじんじゃ
)
の
神殿
(
しんでん
)
の
前
(
まえ
)
へひざまずいて、
清作
(
せいさく
)
さんは、
低
(
ひく
)
く
頭
(
あたま
)
をたれたときには、すでに
討死
(
うちじに
)
して
護国
(
ごこく
)
の
英霊
(
えいれい
)
となった、
戦友
(
せんゆう
)
の
気高
(
けだか
)
い
面影
(
おもかげ
)
がありありと
眼前
(
がんぜん
)
にうかんできて
村へ帰った傷兵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いまでも
死
(
し
)
んだ
戦友
(
せんゆう
)
のことや、
負傷
(
ふしょう
)
した
友
(
とも
)
だちのことを
片時
(
かたとき
)
もわすれることがありません。
村へ帰った傷兵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あまりおそいので、こんなことではないかと
迎
(
むか
)
えにきたよ。さあ、
暗
(
くら
)
くならぬうち、
早
(
はや
)
くいこうと、
戦友
(
せんゆう
)
は、
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
って、よくこんな
道
(
みち
)
を
知
(
し
)
っているなと
思
(
おも
)
うようなところを
歩
(
ある
)
いた。
たましいは生きている
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
岡田上等兵
(
おかだじょうとうへい
)
は、
月光
(
げっこう
)
の
下
(
した
)
に
立
(
た
)
って、
戦死
(
せんし
)
した
友
(
とも
)
に
向
(
む
)
かって、
合掌
(
がっしょう
)
しました。
彼
(
かれ
)
は、
足
(
あし
)
もとに
茂
(
しげ
)
っている
草花
(
くさばな
)
を
手当
(
てあ
)
たりしだいに
手折
(
たお
)
っては、
武装
(
ぶそう
)
した
戦友
(
せんゆう
)
の
体
(
からだ
)
の
上
(
うえ
)
にかけていました。
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こう
闇
(
やみ
)
の
中
(
なか
)
で
友
(
とも
)
の
名
(
な
)
を
呼
(
よ
)
びながら、
戦友
(
せんゆう
)
を
探
(
さが
)
しているのは、
岡田上等兵
(
おかだじょうとうへい
)
でした。
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、
徳蔵
(
とくぞう
)
さんは
戦友
(
せんゆう
)
の
死体
(
したい
)
を
抱
(
いだ
)
き
起
(
お
)
こして、
涙
(
なみだ
)
を
落
(
お
)
としたのです。
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“戦友”の意味
《名詞》
戦 友(せんゆう)
戦場で共に戦った仲間。
(出典:Wiktionary)
戦
常用漢字
小4
部首:⼽
13画
友
常用漢字
小2
部首:⼜
4画
“戦”で始まる語句
戦
戦慄
戦争
戦々兢々
戦捷
戦袍
戦死
戦場
戦闘
戦塵