“せんゆう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
戦友37.5%
占有25.0%
僭有12.5%
専有6.3%
專有6.3%
銭祐6.3%
憯有6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのかれは、かつての約束やくそくまもって、戦友せんゆう骨壺こつつぼい、前線ぜんせんから、また前線ぜんせんへとえ、かわわたって、進撃しんげきをつづけているのでありました。
戦友 (新字新仮名) / 小川未明(著)
法律にそむかぬ以上は如何なる方法によって、如何なる額にかさまるともとみ蓄積ちくせき占有せんゆうすることを許すがために、富む者はますます富むの傾向あることは、今ここで述べるを要しない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
思想の絶対支配権を僭有せんゆうする新しい一つの力が、舞台に現われてきた。それは自由思想家らであった。彼らのうちに専制政治の完全な一機関を見出したも一つの力と、彼らは結託した。
それが渡瀬には容易に専有せんゆうすることのできないたからだと考えれば考えるほど、無体な欲求は激しくなった。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
今日こんにち世界せかいゆうする地震學參考書ぢしんがくさんこうしよ中堅ちゆうけんをなすものであつて、これ事業じぎようは、日本地震學會時代につぽんぢしんがつかいじだいおい專有せんゆうしてゐたわがくに名聲めいせいはづかしめなかつたといへるであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
会稽余姚かいけいよようの人銭祐せんゆう、夜屋後に出で、虎の取るところとる、十八日すなわち自ら還り、説くに虎初め取る時、一官府に至り、一人几にるを見る、形貌壮偉、侍従四十人、いいて曰く
各自に他人の良心をのぞき込む権利を憯有せんゆうしていたので、なおいっそう堅く人目にとびらを閉ざしていて、その奥にいかなることが起こってるかを知るのは不可能だった。