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堪
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たへ
ふりがな文庫
“
堪
(
たへ
)” の例文
以て役人の手を
借
(
かり
)
無理無體
(
むりむたい
)
に我を殺さんとなす成ん然すれば何程
苦痛
(
くつう
)
に
堪
(
たへ
)
るとも
終
(
つひ
)
には命を失はずには置れまじ此上は一日も早く
苦痛
(
くつう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
寢ても覺めても私の傍には、私の身を世界に唯一の頼りとする女一人が生きてゐるのだ。義務と責任の重さが
堪
(
たへ
)
られぬ程私の肩を
壓
(
おさ
)
へる。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
彼女
(
かのじよ
)
はその
苦痛
(
くつう
)
に
堪
(
たへ
)
られさうもない。けれども
黒
(
くろ
)
い
影
(
かげ
)
を
翳
(
かざ
)
して
漂
(
たゞよ
)
つて
來
(
く
)
る
不安
(
ふあん
)
は、それにも
増
(
ま
)
して
彼女
(
かのぢよ
)
を
苦
(
くる
)
しめるであらう。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
押
(
お
)
す
手
(
て
)
にいよいよ
動悸
(
どうき
)
たかく、
噛
(
か
)
みしめる
袖
(
そで
)
に
涙
(
なみだ
)
こぼれて、
令孃
(
ひめ
)
は
暫時
(
しばらく
)
うち
伏
(
ふ
)
して
泣
(
な
)
きけるが、
吹入
(
ふきい
)
る
夜風
(
よかぜ
)
たが
魂
(
たましひ
)
か、あくがるヽ
心
(
こヽろ
)
此處
(
こヽ
)
に
堪
(
たへ
)
がたく、
靜
(
しづ
)
かに
立
(
た
)
つて
妻戸
(
つまど
)
を
押
(
お
)
せば
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
見るが如し所によりて
囃
(
はや
)
し
詞
(
ことば
)
の斯く變るは面白し此の
外
(
ほ
)
かにいろ/\歌あれど今作り添へたるものにて卑俗聽くに
堪
(
たへ
)
ず諸國風俗唄の古きにはよきが多し是等取調べて
惡
(
あし
)
きは捨てよきを
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
▼ もっと見る
口の
端
(
はた
)
むず/\するまで
言出
(
いひい
)
だしたさに
堪
(
たへ
)
ざれども、怪しき婦人が予を
戒
(
いまし
)
め、人に
勿
(
な
)
謂
(
い
)
ひそと謂へりしが
耳許
(
みゝもと
)
に残り
居
(
を
)
りて、
語出
(
かたりい
)
でむと欲する
都度
(
つど
)
、おのれ忘れしか、秘密を漏らさば
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
今
空腹
(
すきはら
)
におよんで
寒
(
さむさ
)
に
堪
(
たへ
)
ず、かくては
貴殿
(
おみさま
)
に
伴
(
ともなひ
)
て雪を
漕
(
こぐ
)
ことならず、さいぜんの
話
(
はなし
)
におみさまの
懐
(
ふところ
)
に
弁当
(
べんたう
)
ありときゝぬ、
夫
(
それ
)
を我に
与
(
あた
)
へたまふまじきや、
惟
(
たゞ
)
には
貰
(
もら
)
ふまじ、こゝに銭六百あり
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
九助より度々申立ると雖役人衆
一向
(
いつかう
)
取
上
(
あげ
)
も御座なく只
白状
(
はくじやう
)
致せ/\とのみ日々
拷問
(
がうもん
)
嚴敷
(
きびしく
)
何分
苦痛
(
くつう
)
に
堪
(
たへ
)
かね候に付餘儀なく身に覺もなき人
殺
(
ごろし
)
の趣きを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
今
空腹
(
すきはら
)
におよんで
寒
(
さむさ
)
に
堪
(
たへ
)
ず、かくては
貴殿
(
おみさま
)
に
伴
(
ともなひ
)
て雪を
漕
(
こぐ
)
ことならず、さいぜんの
話
(
はなし
)
におみさまの
懐
(
ふところ
)
に
弁当
(
べんたう
)
ありときゝぬ、
夫
(
それ
)
を我に
与
(
あた
)
へたまふまじきや、
惟
(
たゞ
)
には
貰
(
もら
)
ふまじ、こゝに銭六百あり
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
以て
證據
(
しようこ
)
となし人殺しは九助と
牢問
(
らうどひ
)
に及びしならん依て九助は
呵責
(
かしやく
)
の
苦痛
(
くつう
)
に
堪
(
たへ
)
兼て其罪に
陷入
(
おとしいれ
)
しを其方は一途に人殺しは九助なりと心得しに
相違
(
さうゐ
)
有まじと申さるゝを理左衞門は
己
(
おのれ
)
が落度にならんを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
堪
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
“堪”を含む語句
堪兼
堪忍
居堪
堪能
得堪
堪難
持堪
御堪能
不堪
押堪
一堪
堪忍袋
御堪忍
手堪
堪弁
堪能者
亦堪嗟
静思堪喜
難堪
踏堪
...