-
トップ
>
-
坐
>
-
ゐ
今度は
前と
反對に、
足音が
段々遠くの
方へ
去るに
從つて、
微かになつた。さうして
一番仕舞にぴたりと
何處かで
留まつた。
宗助は
坐ながら、はつとした。
朝廷から従四位下
弾正少弼に叙任されると、朝恩の厚きに感激し、「我
坐ながらにして、官爵を受く、
是恐らくは人臣の大義に非ず。
将に上洛して天恩を拝謝せん」
ここを以ちてこの
二神、出雲の國の
伊耶佐の
小濱五に降り到りて、
十掬の劒を拔きて浪の穗に逆に刺し立てて
六、その劒の
前に
趺み
坐て、その大國主の神に問ひたまひしく
二とせや
緞子張りたる高椅子のうへに
坐るまで
児は丈のびぬ
我が家は
坐ながらにして觀る雲の空廣らなり野のかぎり見ゆ
「
野中さん
提唱です」と
誘つて
呉れると、
宗助は
心から
嬉しい
氣がした。
彼は
禿頭を
捕まへる
樣な
手の
着け
所のない
難題に
惱まされて、
坐ながら
凝と
煩悶するのを、
如何にも
切なく
思つた。
我が家は
坐ながらにして観る雲の空広らなり野のかぎり見ゆ
さうかといつて、
此情熱を
焚き
盡す
程の
烈しい
活動には
無論出會はなかつた。
彼の
血は
高い
脉を
打つて、
徒らにむづ
痒く
彼の
身體の
中を
流れた。
彼は
腕組をして、
坐ながら
四方の
山を
眺めた。
坐ながらに雲の
行觀る晝つかたみんなみの空にかかる鷺あり
坐ながらに雲の
行観る昼つかたみんなみの空にかかる鷺あり