吉雄よしお)” の例文
吉雄よしおは、うなずいて、ていきました。やはり、二、三にちは、おかあさんは、子供こどものことをあんじて、仕事しごとにつきませんでした。
子供はばかでなかった (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あまり、さむいものですから、おんでからだがあたたかになるように、やったのです。」と、吉雄よしおはきまりわるげにこたえました。
ある日の先生と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
吉雄よしおは、学校がっこうへゆくまえには、かならず、かわいがってっておいたやまがらに、えさをやり、みずをやることをおこたりませんでした。
ある日の先生と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
吉雄よしおは、学校がっこうへいってから、ともだちといろいろはなしたときに、自分じぶん今日きょうくるまえに、やまがらにおをやってきたということをはなしました。
ある日の先生と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ただ、あのおみやのけいだいで、としちゃんや吉雄よしおさんたちとなかよくあそんでいることができれば、それがなによりもたのしいことだとおもいました。
おさらい帳 (新字新仮名) / 小川未明(著)
吉雄よしおくんのえたいちじゅくは、にわのすみで、ほかのしたになって、がよくたらなかったので、いつまでたってもがなりませんでした。
いちじゅくの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
子供こどもに、そんなことをさせるのは、先方せんぽうがよくない。いやがるのは、もっともだ。」と、こんどは、おとうさんが、吉雄よしお味方みかたされたのでした。
子供はばかでなかった (新字新仮名) / 小川未明(著)
ほんとうに、あのとき、吉雄よしおくんが、自分じぶんはだめだといって、そのままにしておいたり、もしくは、ててしまったら、どうでしたでしょう。
いちじゅくの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
吉雄よしおさん、あそぼう!」と、一人ひとりは、元気げんきよくびかけました。しかし、吉雄よしおさんは、その言葉ことばには、みみもかさずに
幼き日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
昨日きのうあたりから、あたたかなかぜが、きはじめました。もうはるがやってくるのです。吉雄よしお学年試験がくねんしけんわって、来月らいげつからは六年生ねんせいになるのでした。
波荒くとも (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると、吉雄よしおくんのいちじゅくのも、ぐんぐんおおきくなってゆきました。そして、はやくも、くるとしには、みごとないくつもついたのであります。
いちじゅくの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
よくきくと、時計屋とけいやのおばあさんは、病気びょうきているのでした。吉雄よしおは、その看病かんびょうのてつだいをさせられるのがいやさに、てきたというのであります。
子供はばかでなかった (新字新仮名) / 小川未明(著)
吉雄よしおさんは、しょうちゃんが病気びょうきになったとくと、びっくりしました。そして、かわいそうでならなかったのです。
幼き日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しばらくみちうえっていると、吉雄よしおさんは、退屈たいくつしました。そして、あちらへいって、みんなとあそびたくなりました。そう、おもったことに無理むりはありません。
幼き日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あのはらっぱで、あんなことをしてあそばなければ、ころびもしなくて、よかったのだ。」と、としちゃんは、昨日きのう材木ざいもくがたくさんんであるうえを、吉雄よしおくんや、賢二けんじくんと
さびしいお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
じょうのへやには、すみのほう吉雄よしおつくえいてあって、そこへとこいたので、病人びょうにんのまくらもとには、くすりびんや、洗面器せんめんきや、湯気ゆげたせる、火鉢ひばちなどがあってあしのふみもないのです。
波荒くとも (新字新仮名) / 小川未明(著)
吉雄よしおっていたのか、さあ、さむいからおうちはいんな。」といいました。
波荒くとも (新字新仮名) / 小川未明(著)